中日の逆転Vを信じて芸能界から熱いエールを送り続けているのが、お笑いコンビ「スピードワゴン」の井戸田潤(47)だ。愛知県出身で子供のころからドラゴンズが大好きで、選手とのプライベートな付き合いもあることから、勝利に飢えたナインの思いも十分に理解している。竜党も認めるそのドラゴンズに対する熱い思いとは――。

 名古屋の情報番組「ドデスカ!」(メ~テレ)が今年7月に「ファンが選ぶ芸能界一のドラゴンズファン」と題して行ったアンケート調査で、井戸田は峰竜太(68)、藤森慎吾(37)らを抑え、ぶっちぎりのトップに輝いた。ドラゴンズ応援番組「ぶらぶら!D級ウォーカー」(東海テレビ)ではSKE48の日高優月(22)とともにMCを務め、沖縄・北谷でのキャンプにも毎年足を運ぶなど芸能界きってのドラゴンズ通として知られる。何よりチームや選手の良さを多くの人に伝えようとする姿勢から、中日ファンの支持も絶大だ。

「全国ネットの野球番組に中日応援代表としてたまに出させてもらうことがあるんですけど、なかなかドラゴンズには時間を割いてもらえない。自分は勝手にドラゴンズの広報のつもりでいるんです。もし芸人を辞めたら球団に広報として雇ってもらえないかな(笑い)」と地元・名古屋以外の番組でもドラゴンズをアピール。漫才に中日ネタを取り入れ、テレビで披露したこともあった。

 昨オフ、ユニホームを脱いだ武山(現二軍バッテリーコーチ)の送別会に大野雄、祖父江、藤井らと参加した時のこと。祖父江が夜空を見上げながら「あー勝ち試合で投げたい」とつぶやくのを聞き、その熱い思いにグッときたという。昨年は中継ぎとして3勝(4敗1セーブ)を挙げた祖父江だが、必ずしも勝ちパターンでの起用ばかりではなかった。おそらく本人としてはもっとチームの勝利に貢献できるポジションで投げたいとの思いがあっただろう。それが今季は開幕から抜群の安定感を見せ、8月を終えて登板25試合で13ホールド、防御率1・85。祖父江―福―R・マルティネスという勝利の方程式の一角を勝ち取った。

「祖父江投手のことは『祖父さん』と呼ばせてもらっているんですけど、今年は勝ち試合でバンバン投げているじゃないですか。そうなるための強い思いがあって努力し続けたんだと思います。本当に良かったなって思いながら見ています」。選手の熱い気持ちを間近で見ているだけに、より応援にも力が入る。

 2013年以降7年連続Bクラスと長期間にわたって低迷する中日は、今年も8月27日の巨人戦に敗れて自力優勝の可能性が消滅したばかり。ファンの間では「今年も同じか…」という空気が流れ始めている。それでも井戸田は「大野さんは4試合連続完投中だし、ビシエド選手、大島選手、高橋選手も好調。(逆襲の)材料はたくさんありますよ」と諦めてはいない。

「今年はクライマックスシリーズがないから優勝するしかないし、いけると思っているんですよ。数週間前は最下位だったけど(8月に5カード連続勝ち越しするなど)上がれることは証明できた。巨人は強いですけど、中日の優勝はあると思いますよ」。その思いは焼きたてのハンバーグよりも熱い。