異次元レベルの豪打を見せつけた。第94回選抜高校野球大会(甲子園)は28日に9日目を迎え、第4試合で大阪桐蔭が市和歌山に17―0で圧勝。4年ぶりとなる準決勝へコマを進めた。
怒涛の攻めだった。まず2点リードの5回に先頭の谷口勇人(3年)がバックスクリーンへ豪快弾。星子天真内野手(3年)も右中間への3ランで続くなど、この回だけで一挙5得点を奪った。
その後も妥協しない。6回には伊藤櫂人(3年)が3番手でマウンドに立っていた今大会注目の相手エース右腕・米田天翼投手(3年)から左中間へのソロ本塁打。代打の工藤翔斗(3年)にも右翼ポール際への2ランが飛び出し、さらに打者一巡となった伊藤が左翼に2打席連続となるソロアーチを叩き込み、米田を8失点KOでマウンドから引きずり下ろした。
7回にも海老根優大(3年)がチーム6発目となる2ランを左中間スタンドへ突き刺して〝打ち止め〟。チームは1試合6本塁打を放ち、1984年大会で桑田真澄、清原和博のKKコンビを擁するPL学園(大阪)がマークした記録に並んだ。
投げても先発マウンドに立った2年生左腕・前田悠伍ら3投手の継投で1安打完封リレー。今大会において旋風を巻き起こしていた市和歌山を投打で圧倒し、この日ベスト4の最後の椅子に収まった。
試合後の西谷浩一監督(52)は打線が18安打17得点を叩き出し、1試合6本塁打の大会タイ記録となったことについて「本人たちも私もびっくりしている。本当にホームランや長打を打てるチームではないが、粘り強くしっかりとアジャストしてくれた結果だと思う」と述べ、選手たちを称えた。
指揮官自身は、これで甲子園通算59勝目。それまで並んでいたPL学園の中村順司元監督の勝ち星を超え、単独2位に躍り出たが「もともとPLはずっと目標にしてやってきた。ただ中村監督の数字を超えたから勝ったという気持ちはありませんし、もっともっと勉強して力をつけていきたいです」と謙遜しつつコメント。今大会Vへ向け、さらなる精進を誓っていた。












