初の8強入りとはならなかった。第94回選抜高校野球大会(甲子園)第8日の27日、第2試合で市和歌山(和歌山)と対戦した明秀日立(茨城)は1―2のサヨナラ負け。プロ注目の相手エース・米田天翼投手(3年)を最後まで打ち崩せなかった。

 相手を上回る9安打を放ちながらの惜敗に、金沢成奉監督(55)は開口一番「悔しい…悔しいの一言です」と絞り出した。関東王者として臨んだ4年ぶり2回目の春。「攻撃的チームと言いながら、好投手を相手に点が取れない。ここ一番の勝負強さがなかった」と、自慢の打線が最少得点に封じられたことが痛かった。今大会屈指の右腕・米田について、金沢監督は「自分を持っている投手。芯の強い投手。ウチの打線の巡り合わせもあって、打ち崩せそうで崩せなかった。そういう粘り強さのようなものを感じました」とたたえた。

 敗れはしたが、夏に向けての収穫もあった。初戦に続いて好投したエース・猪俣(3年)について、指揮官は「大会前は心配していたが、2試合しっかり投げてくれた。そこは褒めてあげたい」と評価。軸となる投手が大舞台で実績を積んだことは、夏への糧になるはずだ。

 もう一押しが足りなかった明秀日立。地力をつけて夏のリベンジを目指す。