平成、令和の高校球界をけん引する大阪桐蔭(大阪)の西谷浩一監督(52)が憧れの名将に肩を並べ、さらなる精進を誓った。
2回戦で対戦予定だった広島商(広島)に複数の新型コロナ陽性者が出たため同校の辞退が決まり、大阪桐蔭は不戦勝となった。これにより、西谷監督の春夏合わせた甲子園の監督通算勝利数は58に伸び、PL学園(大阪)の中村順司元監督(75)に並んだ。26日、甲子園での室内練習後にオンライン取材に応じ、尊敬する中村監督への変わらぬ思いを明かした。
「私の勝利数という感覚はない。歴代OBたちが積み重ねてくれた数字だと思っている」。そう教え子に感謝した西谷監督。勝利数で肩を並べた名将には、ともに最激戦区・大阪で指揮を執った者だからこそ、かねて特別な思い入れがある。
「大尊敬の監督さん。監督としての対戦はないが、私がコーチの時に『大阪でどうやってPLを倒そうか』と思ってやっていた。PL学園も大きな目標だったが、中村監督も大きな目標だった」と駆け出し時代を振り返り、こう続けた。「数字に並んだから、監督として並んだという気持ちはない。まだまだ足元にも及ばない。いつか中村監督のような監督になりたいと思っている。もっともっと努力して近づきたい」と改めて足跡の偉大さに敬意を表し、指導者として道半ばを強調した。
数字を追えば、1位の智弁和歌山・高嶋仁前監督(75)の68勝も視野に入る。球界を代表するOBを輩出し、今や野球少年の憧れである名門を率いる。これからも大阪に流れる常勝の系譜を受け継ぎ、西の横綱として高校球界をけん引する。












