視察の動きで今季にかける「本気度」がうかがえるか。楽天の三木谷浩史代表取締役会長兼オーナー(56)が6日に沖縄・金武町で行われているキャンプを視察。例年にない精力的な動きを見せたことが注目されている。
同オーナーは全体練習が始まる午前10時過ぎにグラウンドへ。集まった選手、関係者らを前に訓示を述べ、「石井監督体制2年目ということで昨年はプレーオフ(CS)には進出できましたが、惜しくも日本シリーズには進出できませんでした」と昨季リーグ3位に終わったことに言及。その上で「今年はパ・リーグでの優勝、日本一を目指して頑張ってください」と強めの口調でゲキを飛ばし、9年ぶりの覇権奪還を促した。
ここまでは例年通りだが、今回の視察はここからがやや異なった。オーナー自身がその後、率先してチームの新戦力の状態を把握しようと動いたからだ。
まずブルペンに移動した三木谷オーナーは石井監督らとともに岸、宋家豪、酒居ら投手陣の投球をチェック。さらにはブルペン端に設置されている「ラプソード」と呼ばれるボールのスピン量や球速などのデータを測定する器具の説明を受けながら、投手陣の仕上がり具合を入念に確認した。
メイン球場でも石井監督と談笑しながら歩いてグラウンドを1周したかと思えば、その後は売り出し中のドラフト2位・安田悠馬捕手(21=愛知大)を呼び“直接エール”。3時間以上に及んだ視察は例年にない濃厚な内容となり、これには球団関係者も「今回はいつも以上にいろいろなところを視察された感じですね。ここまで動かれるのは珍しいですよ」と驚くしかなかった。
チームはここ3年、毎年のように大型補強を敢行するも3位、4位、3位とV逸が続く。特に昨季は米メジャーで活躍していた田中将が8年ぶりに古巣復帰したがシーズンではオリックス、ロッテの後塵を拝した。この日の行動について、周囲からは「今季にかける意気込みの表れだったのでは?」との声も出た。
今回のオーナー視察は、悲願の日本一に向けたチームへの刺激になったことは間違いなさそうだ。











