WBC韓国代表が9日のオーストラリア戦(東京ドーム)に7―2で劇的勝利。1次ラウンドは2勝2敗でオーストラリア、台湾と勝敗数で並んだものの、失点率の差でC組2位通過を決めた。

 一方、8日に侍ジャパンに敗れ、C組の全日程を終えていた台湾は韓国の準々決勝進出で無念の敗退が決定した。だが、東京の地に確かな爪痕を残した。2024年に行われた「プレミア12」で日本代表を破って初優勝。現地の期待はますます高まり、東京ドームでの試合にもかかわらず客席の8割近くを埋め尽くし、ホームゲームさながらの熱狂的空間を生みだした。

 そのフィーバーぶりは、韓国にも大きな衝撃を与えていた。同じアジア圏で野球が盛んな国として、韓国球界では長らく日本が最大のライバルと位置づけられてきたが、気づけば台湾の成長ぶりは脅威そのものとなっている。

東京ドームを彩った台湾チア軍団
東京ドームを彩った台湾チア軍団

 韓国の球界関係者によると「今大会の1次ラウンドC組で韓日戦のチケットは人気だったものの、市場で在庫に少し余裕があった」とした一方で「台湾戦のチケットは一般発売後、即完売となりました。台湾のファンが買い占めたとの見方があり、それだけの熱量があるのかと大きな話題にもなりました」と打ち明けた。

 実際、台湾では東京ドームの観戦チケットを巡って激しい争奪戦が勃発。台湾の球界関係者は「どのチケットも転売されまくって、日本戦のチケットは特に高価でした。日本円で10万円ほどしましたが、それでも飛ぶように売れていたほどですから」と〝WBCバブル〟が発生していたと証言した。

 そうした背景もあり、圧倒的な声援を味方につけた台湾代表は8日の韓国戦で延長10回の激闘を制して劇的勝利。WBCで韓国から初勝利を挙げる歴史的な白星となった。

 最後に歓喜の輪を作ったのは韓国代表だったが、1次ラウンドを突破できなかった台湾代表が残したインパクトも絶大だった。