WBC1次ラウンドC組の韓国が2位通過を決めた。9日のオーストラリア戦(東京ドーム)に7―2の快勝。2勝2敗で台湾、オーストラリアと並んだが、失点率の差で準々決勝進出を決めた。

 突破条件は「オーストラリアに2失点以内、5点差以上で勝利」することだった。まさにぎりぎりのスコア。試合後、死力を尽くした選手たちは劇的な逆転突破に涙を流しながら抱き合って喜び、感情を爆発させた。

 第2回大会で準優勝に輝くなど日本とともにアジアの野球界をリードしてきた韓国。だが、過去3大会はいずれも1次ラウンドで姿を消し、凋落ぶりが大きな影を落としていた。名誉挽回を期す今大会も、主力を担うはずだったキム・ハソン(ブレーブス)やソン・ソンムン(パドレス)が負傷のため辞退。その後も投手陣に故障離脱者が相次ぎ、苦しいチーム編成を強いられた。

 前日の台湾戦は延長10回タイブレークの末に惜敗。主力のキム・へソンが負傷する事態にも見舞われ、オーストラリア戦では欠場を余儀なくなされた。それでも投打に才能ある若い選手たちが奮起し、主将のイ・ジョンフがチームを最後まで鼓舞。執念で米マイアミでの準々決勝に駒を進めた。

 試合後、韓国を率いるリュ・ジヒョン監督は喜びよりも安堵感でいっぱいだった。「とにかく今日の試合が本当に大事だでした。この厳しい状況をとにかく乗り越えて勝ち切らなければならなかったからです」。逆転突破に後悔なき準備を進めてきたことを明かし「メンバー全員が今日の試合で100%の力を出し切ってくれました。ですから、今後のことは明日から考えたい。今日の夜はもう休みたいです。本当に大変でした」と言葉を絞り出した。

 頭と体を極限まで働かせ、圧倒的不利をはね返した韓国。名誉挽回に燃える男たちの意地が、ドラマチックな逆転突破をたぐり寄せた。