ドジャースの大谷翔平投手(31)は27日(日本時間28日)に本拠地ロサンゼルスでのブルージェイズとのワールドシリーズ(WS)第3戦に「1番・DH」で先発出場し、3回にWS2号ソロ、7回にW3号ソロ、初回に右二塁打、5回に左中間適時二塁打で4打数4安打3打点、3得点、4敬遠を含む5四球だった。

 チームは延長18回にフリーマンのサヨナラ本塁打で6―5と劇的な勝利を収めた。先発グラスノーから10人が登板。山本由伸投手(18)が18回表にブルペンで投球練習するなど6時間39分の総力戦を制し、対戦成績を2勝1敗とした。

 延長18回、先頭のフリーマンが中堅に放った大飛球がフェンスを越えるとベンチを飛び出して歓喜の輪をつくった。

 中継したNHKBSのインタビューに「うれしい気持ちもありますし、ホッとした気持ちもあります。(明日の先発に向け)もう早く切り替えて明日に備えたいなと思います」と話した。

 歴史的な一発にドジャー・スタジアムが大熱狂したのは4―5の7回一死無走者だった。4番手の右腕ドミンゲスの初球、ど真ん中の97・6マイル(約157キロ)のフォーシームを捉え、逆方向に振り上げた。角度26度、打球速度107・8マイル(約173・5キロ)の痛烈なライナーは左中間席に飛び込む同点のWS3号ソロ。飛距離401フィート(約122・2メートル)だった。大谷は雄たけびを上げてダイヤモンドを1周した。

 同一のPSで3度のマルチ本塁打は史上初。PS8本目の本塁打は2020年のシーガーの球団記録に並んだ。WS1試合で4長打は1905年のフランク・イズベルに続く、史上2人目だ。PS通算11本目は松井秀喜を上回り、日本選手最多となった。

「野球史上最高の試合」と呼ばれる17日(同18日)のブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第4戦からドジャー・スタジアムで2試合で5本塁打と量産。7打数連続長打と止まらない。

 9回一死無走者で敬遠四球。6番手の守護神ホフマンの初球、スタート切ると二塁に滑り込んだ。タイミングはセーフだったが、バランスを崩して右足が離れたため、「アウト」の宣告。チャレンジを求めたが判定は変わらず盗塁死となった。

 しかし、その後、延長に入って11回二死無走者、13回一死三塁、15回一死無走者と計4打席連続申告敬遠。そのたびに大ブーイングが上がった。そんな中、11回にベッツの左前打で二塁に向かう途中にスピードを緩めた。二塁ベース上で右太ももを押さえると、ロバーツ監督はトレーナーともに駆け寄った。大谷はダッシュして状態を確認すると2人はベンチに戻ったが、右足に違和感が発生したのは間違いなさそうだ。その後も出場を続けた。

 最初の大歓声はT・ヘルナンデスのソロ弾で1―0の3回一死無走者だった。レジェンド右腕シャーザーのカウント1―2からの6球目、内角高めの95・1マイル(約153キロ)のフォーシームをフルスイング。角度32度、打球速度101・5マイル(約163・3キロ)のライナーはそのまま右翼席に飛び込むと、ファンの手に当たってブルージェイズブルペンに落ちた。飛距離389フィート(約118・6メートル)だった。

 2―4の5回一死一塁は2番手の左腕フラーハティから左中間を破る適時二塁打となった。初回先頭は弾丸ライナーが右翼線でバウンドすると一塁側の観客席に飛び込むエンタイトル二塁打となった。

 チームは劇的勝利で2勝1敗とリード。右足の状態が心配だが、マウンドに上がるつもりだ。強打のブルージェイズ打線をねじ伏せて、さらにバットで貢献して王手をかける。