パ5位の西武は19日のソフトバンク戦(みずほペイペイ)に2―5と逆転負けを喫した。借金は今季最多タイの8となり、3位・オリックスとのゲーム差は残り35試合で5・5。日を重ねるごとに厳しい現状と向き合わなければならなくなっている。
連覇を狙う王者との差は歴然だった。初回に4番ネビンの12号2ランで幸先よく先制。ところが、先発・渡辺勇が3回6安打5失点(4自責点)3四死球と鷹打線に早々とKOされ、あっさりと今季8敗目(5勝)。登板後は「全てにおいて自分の力不足。先制してもらっている中で、試合をつくることができず申し訳ない」と肩を落とすしかなかった。
これで今季ホークス戦の通算成績を8勝13敗とした西武は4試合を残し、4年連続となる同戦のカード負け越しが決まった。
昨季までの10年間で西武の対ホークス戦カード負け越しは計8度。直近11年で9度目の負け越しとなった。これは屈辱以外の何物でもないだろう。
パ・リーグ最多、通算23度のリーグ優勝を誇るライオンズだが、その栄華は今や昔。次点20度のリーグ優勝を果たし、パの覇権を争ってきたホークスとのライバル関係は、もはや完全に「鷹のひとり天下」となっている。
2015年からの昨季まで直近10年間に絞れば、西武のリーグVは〝山賊打線〟で打ち勝った18、19年の2連覇のみだ。その2シーズンを含めAクラスは半分の5度(2位は1度)。シーズン91敗という歴史的敗北を喫した昨季、21年と2度の最下位を含めBクラス転落も実に5度ある。
対してソフトバンクの直近10年は4度のリーグVを含め9度のAクラス(2位は4度)。それでもプロ野球記録となる「V10」を厳命する孫正義オーナーの理想からは程遠く、球団トップの理念、豊富な資金力を背景にパ・リーグの盟主に君臨する鷹にもジレンマがある。
今季は唯一、新庄監督が4年をかけて育成してきた日本ハムが逆転Vへの挑戦権を得ているものの他のパ4球団は、この2強から大きく水を空けられている。とりわけかつての盟主・西武は総合力で大きく差をつけられたホークスとの距離を今後、どのように埋めていくのか。その道筋は悲しいかな、今のところ全く見えてこない。













