眠っていた主砲2枚が動き出せば、首位チームの足音は一気に地鳴りへ変わる。ナ・リーグ西地区首位のドジャースが、いよいよ本格加速の気配を漂わせている。ロサンゼルス地元紙「カリフォルニア・ポスト」は25日(日本時間同日)、大谷翔平投手(31)とカイル・タッカー外野手(29)の状態上昇を受け、チームが同地区を「席巻する可能性がある」と評した。
ドジャースは24日(同25日)のブルワーズ戦(アメリカンファミリー・フィールド)に5―1で快勝。今季成績を33勝20敗、勝率6割2分3厘とし、2位パドレスに1・5ゲーム差をつけて首位を守った。直近10試合も8勝2敗。しかも20日(同21日)までのパドレス3連戦に勝ち越し、続くブルワーズ3連戦も2勝1敗で乗り切った。地区の直接対決と優勝候補相手のカードを制した意味は小さくない。
その中心に戻りつつあるのが大谷だ。打者としては打率2割7分2厘、8本塁打、28打点、OPS0・875。数字だけを見れば、過去2年の爆発力にはまだ届かないが、直近10試合では打率4割3分2厘、出塁率5割5分1厘と復調色が濃い。リアル二刀流として投打同時出場を果たした20日(同21日)のパドレス戦では初球先頭打者本塁打の8号ソロを放ち、投げても5回無失点。投手としても8試合で4勝2敗、防御率0・73、49回で54奪三振と、二刀流の威圧感はむしろ強まっている。
タッカーも、ようやく不振の出口を見つけた。今季は打率2割5分1厘、4本塁打、26打点、OPS0・766と本来の破壊力からは物足りない。それでも同紙によれば、ここ3週間でOPS0は・684から0・767まで上昇。24日のブルワーズ戦では5回に右中間へ決勝の2点三塁打を放ち、二塁打もマークした。本人も「最近はアプローチとスイングがかなり良くなった」と手応えを口にしている。
フレディ・フリーマン内野手(36)も、打線全体について「多くの選手が自信を取り戻し、自分のスイングに満足している」と指摘した。大谷とタッカーが同時に打ち続ける必要はない。2人が同時に相手バッテリーへ圧力をかけるだけで、周囲の打者にまで好循環が広がる。
投手陣も強烈だ。救援陣は球団記録となる38イニング連続無失点を継続中。打線が上向き、二刀流の大谷が投打で機能し、タッカーが目覚めるなら首位の1・5ゲーム差は一気に独走態勢へ化ける。シーズン開幕から8週間。ドジャースの本当の怖さは、ここから始まるのかもしれない。












