低迷が続くチームにエンゼルスファンの怒りがいよいよ頂点に達した。エンゼルスは23日(日本時間24日)のレンジャーズ戦に5―2で勝利。それでも19勝34敗の借金15でア・リーグ西地区最下位に沈んでいる。

 地元「カリフォルニアポスト」紙は「激怒したエンゼルスのファンは、アルテ・モレノオーナーにチームを一刻も早く売却するよう求めている」との記事を配信した。

「今週、エンゼル・スタジアムでは『チームを売れ』というチャントが響き渡った。エンゼルスのファンは、チームの現状に依然として不満を抱いている」とファンの不満が頂点に達していることを伝えた。

 この日も試合開始1時間半前に約100人による「抗議活動」が行われた。長年のエンゼルスファンであるジョニー・ゴンザレス氏がSNS上で呼びかけたもので、目的は、ファンが団結してモレノ氏に対する意見を表明し、彼にチームを売却するよう求めることだったという。ゴンザレス氏の投稿は瞬く間に拡散し、80万回以上閲覧され2万2000件の「いいね!」がつけられた。

 ゴンザレス氏は「エンゼルスの歴史上、こんなことは初めてだ。私たちは限界に達していて、それは見て取れる。ファン全員がここに集まり、互いを支え合い、メッセージを発信し、正しいことのために立ち上がってくれたことを、ただただうれしく思う」と話した。また今回の抗議活動の目的は、オーナーにチームを売却させるか、組織への資金投入を開始させることだと付け加えた。

 モレノオーナーは2003年に1億8350万ドルでエンゼルスを買収。当時は球団史上初のワールドシリーズ制覇を果たしたばかりで、11年間で6回もポストシーズンに進出するなど、常勝チームだった。だがその後は11年間プレーオフ進出を果たせず、2015年以降は勝ち越しすらない。

 2023年オフには大谷に十分なオファーを出さずドジャースに流出させた。もっとも成績不振でも観客動員は順調でメジャー全体で8位の1試合平均3万4659人を記録している。2015年~19年までトップ5に入っており、経営面でのオーナーの危機感は薄かった。