剛腕はどこに向かうのか…。マリナーズ傘下の3Aタコマに所属していた藤浪晋太郎投手(31)が17日(日本時間18日)に自由契約となった。日本球界復帰も含めて新天地を探すことになるが、何かと気にかけてきた新庄剛志監督(53)が率いる日本ハムも候補に挙げられる。その可能性を探ると――。
今季の藤浪はマリナーズとマイナー契約を結び、3Aで21試合に登板。2勝1敗、防御率5・79の成績ながら、11日(同12日)の試合まで8試合連続で無失点に抑えていた。
2年ぶりのメジャー昇格を目指す中での退団となったが、球界内で「藤浪獲り」のうわさが絶えないのが日本ハムだ。というのも、新庄監督は2021年オフに指揮官に就任した直後から阪神でくすぶっていた藤浪の潜在能力を高く評価。報道陣の前で堂々と自ら名前を挙げ、獲得に興味を示すこともあったからだ。
だが、この日の巨人戦(東京ドーム)に1―2で惜敗した試合後、一部のメディアから藤浪に関する質問を受けた新庄監督は「何とも言えないです。フロントに聞いてください、それは。ちょっと姿を見ていないので」と言葉を選びながらやんわりと否定。吉村浩チーム統括本部長も「全然話はないから。何もない。気にしないで」と繰り返した。
また、球団周辺の関係者に聞くと「絶対にないとは言い切れないが…」としながら「可能性は極めて低い」と一様に否定的な見解を示した。球団が静観姿勢を決め込む理由は何なのか。その背景には複数の要因があるという。一つは現有戦力の充実ぶりだ。
藤浪を獲得したとなれば先発での起用が見込まれるが、現状はすでに「飽和状態」。計7投手の登板間隔を空けて回す「ゆとりローテ」を続けている。この状況下で藤浪を招き入れた場合、日々成長を続ける達や細野ら若手先発陣の登板機会を奪いかねない。
また、リリーフとしても「問題がある」という。関係者の一人はこう漏らした。
「新庄監督は藤浪投手のことを評価していますが、その一方で四球を連発する投手には厳しい。すでに自身もこの点は公言されていますからね。周知の通り、藤浪投手は今も制球難がそれほど改善されていない。この点を考慮するとリリーフでも使いづらいのです。監督の鶴の一声があり、来季以降を見据え時間をかけて制球難を克服するというのであれば、球団も受け入れるかもしれません。でも、藤浪投手本人がそれを良しとしないと思いますし。総合的な点からも獲得は見送られると思いますよ」
パ首位を走り、交流戦でも貯金2。現時点での「藤浪獲得」は現実的とはいえなさそうだ。













