マリナーズとマイナー契約を結んでいる藤浪晋太郎投手(30)が27日(日本時間28日)、アリゾナ州ピオリアで行われたジャイアンツとのオープン戦に登板。1回持たず、1安打3四死球4失点の大乱調で降板した。

 先頭打者にいきなり死球を与え、続く打者も四球。失策が絡んで失点するとさらに四球、二塁打を浴びて3点目を失った。三振で二死としたところで降板となった。

 藤浪はオープン戦初登板となった23日(同24日)のダイヤモンドバックス戦は1回無安打無失点と好投したが、一転してこの日は大炎上。それでもウィルソン監督は「球速は良かったと思う。スプリットも良かった。これまでのところ私は藤浪のプレーを気に入っている」と落胆しなかった。

 前回登板とはまるで別人。好投、炎上の繰り返しは最近の藤浪の〝ルーティン〟でもあるが、そんなひょう変ぶりを実際に目の当たりにした地元メディアは困惑を隠せない。

 藤浪の乱調ぶりを報じた「シアトル・タイムズ」は「リリーフ投手のパフォーマンスのばらつきは、どんなに冷静な監督でも老けさせる可能性がある」と指摘。「春季トレーニングでは三振から四球、その他すべての影響要因まで成功から失敗までの幅が広いため、早期の評価は難しく、予測は不可能で無責任だ。その完ぺきな例が日本人リリーフ投手・藤浪晋太郎だ」と続けた。

 さらにNPB時代から藤浪が制球難に苦しんでいることを伝え「彼は野球がどこに向かっているのかもよくわかっていない。それは単に指揮官がいないのではなく、コントロールが足りないのだ」とした。

 その一方で「なぜマリナーズは31歳の彼とマイナーリーグ契約を結んだのか? どのチームもチャンスをつかむのと同じ理由、つまり90マイル後半の速球と2球目を駆使して圧倒できる可能性のためだ」と右腕に秘められたポテンシャルは評価。「シアトルは投手ラボに信頼を置いている。マリナーズは藤浪と、コントロールを向上させるためにツーシームファストボールをもっと使うこと、グリップを調整すること、そして小さなメカニカルな変更について話し合い、すべては藤浪が正しい方向に進むことを期待している。打席の両側から打者を圧倒する能力を持つ彼は、中盤のイニングで役立つ投手になるだろう。彼の名誉のために言うと藤浪は提案を受け入れた。その愛想の良い性格と仕事への意欲により、すでに投手の間で人気のある選手になっている」と人間性をたたえ、改善の余地はあるとした。