通算206発を誇るレッドソックスのラファエル・デバース内野手(28)の一塁転向拒否を巡って新展開だ。米メディア「ニューヨーク・ポスト」は、球団オーナーのジョン・ヘンリー氏、球団社長のサム・ケネディ氏、最高野球責任者のクレイグ・ブレスロー氏が遠征先のカンザスシティーで主砲と面会したと報じた。

 激化する確執を沈めることはできたのか。今月に入り、正一塁手のトリストン・カサスが今季絶望となる負傷を負った後、デバースが一塁転向を打診されたことでこじれた関係。デバースがポジション変更を打診されるのは今年2度目で、オフに加入した新戦力のアレックス・ブレグマンに三塁を譲ることを受け入れる際も一筋縄ではいかなかった経緯がある。

 ボストン・グローブ紙によると「自分が野球選手であることは分かっているが、同時にすべてのポジションをこなせるとは期待できないだろう」「春季キャンプでは、監督から『グローブをしまっておけ。指名打者以外のポジションはやらない』と言われた。だから今のところ、彼らが私に別のポジションでプレーするように頼むのは、適切な決定ではないと感じている」と語ったというデバース。その口ぶりから相当ご立腹である様子が伝わってくる。

 事態が深刻化する中、球団幹部らは9日(日本時間10日)にデバースの状況を落ち着かせるためカンザスシティへ飛んだという。アレックス・コーラ監督も含めた話し合いが持たれ、事態が沈静化するかどうかは現時点で定かではないが、球団上層部が内部分裂を防ぐため、迅速に事態の収拾に努めているのは確かだ。

 チーム内には、デバースの一連の言動について「肯定的ではない」との声が上がっているという。ア・リーグ東地区2位につけるレッドソックス。果たして、球団オーナーが敵地まで赴いた誠意はデバースに届くか。