レッドソックスのアロルディス・チャプマン投手(37)が7日(日本時間8日)のレンジャーズ戦の9回、打者クリムに投じた3球目の外角シンカーが103・8マイル(約167キロ)をマーク。MLB公式X(旧ツイッター)が動画とともに「スタットキャストで球速を記録し始めた2008年以降、(レッドソックス)球団史上最速、今季のメジャーで最速の球を投げた」と投稿し、大きな話題になった。

 チャプマンは10年にレッズと6年契約。同年9月24日に敵地パドレス戦でトニー・グウィンに投じた直球がメジャー史上最速の105・8マイル(約170・3キロ)を記録。「世界最速」の称号を手にした。

 昨季終了後にパイレーツからFAとなり、1年1075万ドル(約15億6200万円)で契約。今季は14試合に登板、2勝1敗5セーブ、防御率2・19、12回1/3を投げ18三振、5四球と剛腕は健在だ。

 試合前は決まってブルペン捕手を相手に、外野でバッテリー間のキャッチボールを約10分間、持ち球のストレート、シンカー、スライダー、スプリットをほぼ全力投球し、登板間隔が空いている時には全身を使った70~80メートルの遠投を行うなど、自分流の調整を行っている。

 今季のシンカーの平均球速は100・8マイル(約162・2キロ)。「100マイル(約160・9キロ)とは」と尋ねると「100マイル(以上)というのは、自分が健康であることの証明。私にとって、とても基本的かつ重要なカギだと思っている」と返ってきた。

 37歳で100マイル超を連発するのは驚異だ。なぜ可能なのか。チャプマンは「そのためにハードなトレーニングを続けているが、私にこの才能を与えてくれた神に大変感謝している」と語った。

 もちろん、練習や準備は怠らない。

「肩やヒジのケアやトレーニングはもちろん、リカバリーも重要で、登板が何日か空いていれば遠投をしてからキャッチボールを行い、登板翌日や身体が張っている時は軽めに調整している」

 100マイルを投げ続けるためのカギは「身体全体を使って投げること。特に足、股関節をどう安定して動かせるか。健康を維持するために、投球メカニクスをチェックすることはとても重要だ」と明かした。

 登板後のケアについて聞くと、「まだシーズン序盤なので、特に何もしていない。今後どうなるか、自分の状態に何か異変がないか、しっかりと見ていきたい」。メジャー16年目はここまで順調だ。

 まだ、開幕して1か月ほど。今季のメジャー最速や球団記録を更新しても驚かない。