阪神は29日の中日戦(バンテリン)に1―4で敗れて2連敗。先発・才木が6回6安打2四球4失点で降板すると、拙攻を繰り返した打線も、佐藤輝の9号ソロのみに終わった。

 投打でフラストレーションばかりが募る一戦を終えた藤川球児監督(44)は「本当に100%、今日のゲームに勝つための準備ができていたのか。バッテリーで考え直さなければいけませんね」と背信の右腕をバッサリ。6連勝が止まった直後のゲームを、大味な試合運びで落としてしまったことにもどかしさをにじませた。

「またこれからチームをつくり直さなければならない」と指揮官が語った通り、就任1年目の藤川虎の試行錯誤はまだまだ続きそうだ。チームは前日28日に高卒5年目のホープ・高寺をファームへ落とすことを決断。春の実戦で結果を残して開幕一軍を勝ち取った22歳だが、公式戦では5試合に出場して無安打。代わりに同4年目・中川がこの日から一軍に合流した。

 主力勢が安定した成績を残し、スタメンオーダーを固定できている猛虎だが、控え野手たちの成績は芳しくない。阪神の代打成績は12球団最低となる打率1割1分4厘。勝負所で試合を決める仕事人の不在が、この日も敗戦に直結した。

 藤川監督は就任直後の昨秋のキャンプで「僕は判断がものすごく速い。チャンスは一瞬でなくなる」と語っていたが、その言葉通り、投打で一、二軍の入れ替えが激しい。12日の中日戦(甲子園)で痛恨の走塁ミスを犯した島田は、2日後にファームへ降格。代打要員として期待されていた小野寺も、24日に今季2度目の登録抹消を通告されるなど「上がって下がって」の〝エレベーター生活〟を余儀なくされている。

 実績あるベテランや助っ人たちも例外ではない。代打の切り札として長くチームに貢献してきた精神的支柱・原口は13日に、セットアッパーとして期待された来日2年目右腕・ゲラも24日に抹消された。

 指揮官が要求するレベルのプレーを披露できなければ〝即断〟で二軍落ち――。「結果が全て」のプロのオキテにのっとった厳格なマネジメントで、今後もチームを引き締めていく。