巨人は15日のDeNA戦(東京ドーム)に1―0で辛勝し、連敗は3でストップ。勝率を5割に戻した阿部慎之助監督(46)は「悪い流れで来て、こうやって勝てたのが一番大きい」と安堵の表情を浮かべた。

 悪い流れを断ち切ったのは先発した井上温大投手(23)だ。ベイ打線を7回6安打無失点、7奪三振の好投を披露し、今季初勝利をゲット。お立ち台では「何とか連敗を止めようと思って精いっぱい投げた。なかなか自分が投げた試合が勝てなかったので、こうやってチームが勝つことができて良かったです」と笑顔で胸をなで下ろした。

 ところが、試合後の阿部監督は6年目左腕に対し、ぶ然とした表情。7回二死から2球、低めのボール球を振らせて追い込んだ代打の松尾に、3球続けて投じたフォークを痛打されて二塁打となった場面について「ちょっと詰めが甘いところがある。結局、最後のバッター、クソボール振って、クソボール振ってね、もう1球いっちゃえばいいやっていう安易な考えがね。そこでいやいやちょっと違うでしょって自分で思えなかったところがね。『甲斐さん、そこは1球カウントつくった方がいいんじゃないですか』みたいなね。オマエがあそこのマウンドでできれば俺はもっと良くなるよと思うよ、って」。降板後、ベンチであえて井上に厳しい注文をつけたことを明かした。

 杉内投手チーフコーチも「あそこで一歩引いてしっかりボール球で、次のボールで勝負というのもそうしなきゃいけないですね。もちろん、3球勝負というのも全然ありですけど、そこで一発ドカンって同点にされなくて良かった。長打があるバッターなんでね」と肝を冷やした。

 阿部監督の指摘について井上は「あれは誰が見ても本当にもったいない場面というか、球だと思う。ああやって言ってもらえて改めて自分でも反省できた。本当にありがたい言葉をいただいた」と感謝した。