ドジャースのテオスカー・ヘルナンデス外野手(32)が24日(日本時間25日)、アナハイムでのエンゼルス戦に「4番・右翼」で先発出場し、オープン戦2号を含むマルチ安打を記録した。

 豪快な一発が飛び出したのは1点を追いかける2回だ。カウント2―2から外角のやや高めに入ってきたスライダーを一閃。打球角度34度で打ち上がった飛球は芸術的なアーチを描きながら、左翼フェンス後方のブルペンに着弾した。飛距離は390フィート(約119メートル)ながら手応え十分で、T・ヘルナンデスは打球の行方を目で追いながらゆっくりとダイヤモンドを駆け出した。

 柵越えを確信したのは本人だけではなかった。ディノ・イーベル三塁コーチも同じだ。快音が響いた瞬間とほぼタイミングで「That ball’s gone」とひと言。日本でいうところの「行った」とつぶやいたわけだが、イーベルコーチはちょうど音声マイクをつけ、MLB中継のインタビューに応じている偶然が重なったため、図らずも〝生声〟が拾われる格好となった。

 米老舗誌「スポーツイラストレイテッド」も「スポーツにおいて、確実にホームランとなる『パチン』という打球音ほど心地よいものはない」とT・ヘルナンデスの一発を称賛。イーベルコーチの言葉にも「確かにボールは(スタンドに)消え、ドジャースは1―1の同点に追いついた」と伝えた。

 T・ヘルナンデスは昨オフの契約交渉が長期化したものの、最終的には本人も熱望する残留でまとまった。ここまでのオープン戦の成績は打率2割8分9厘(38打数11安打)、2本塁打、4打点。東京ドームで行われた開幕シリーズ2試合では1安打、1打点だったが、27日(同28日)の本拠地開幕戦へ調整は順調のようだ。