「MLB東京シリーズ」で開幕2連戦(18、19日)を行うドジャースとカブスが14日、東京ドームで公開練習を行った。ドジャース・大谷翔平投手(30)を筆頭に両軍には5人の日本人選手が在籍し〝凱旋試合〟という話題性もあり、世界中から約300人もの報道関係者が集結。言うまでもなく大谷がトピックスの中心となっているが、二刀流スーパースター目当てに取材に訪れているのは、何も日米のメディアだけではない。意外にも台湾から多くの社が「特別取材班」を派遣している。

 この日は大谷ら日本プロ野球界から巣立った5人のヒーロー、そしてMLBで活躍する超一流選手たちの雄姿を一目見ようと、平日で練習のみの公開日にもかかわらず東京ドームには1万0507人のファンが来場。注目度の高さから、前売りで発売された同日のチケットは「15万人以上による争奪戦」となって即完売したという。

 日米の報道陣もグラウンド上で選手たちの一挙手一投足を追いかけ、大谷がグラウンドに登場した際にはカメラマンのレンズの先も一点に集中。スタンドからも最大限の歓声が大谷に対し、巻き起こった。

 そんな〝大谷フィーバー〟は日米だけにとどまらない。近年、さらなる発展を遂げている野球の強豪・台湾にも波及している。MLB東京シリーズを取材するため、来日した新聞系・台湾メディアの1人は「台湾からはテレビが4社、ネットメディアが2社取材に来ています。希望通りに取材のパスが発行されなかっただけで、日本での取材を希望している社はほかにもたくさんありました」とし、水面下で大谷を〝ターゲット〟に大集結していると打ち明けた。

 加えて同シリーズに関しては「当然、連日1面級の扱いで報道します。もちろん注目度は大谷選手、そしてドジャースがトップですが、他の日本人選手を含め日本球界への関心度が今の台湾ではさらにアップしていますから。この春から台湾版『DAZN』で巨人戦の中継も再開されることになりましたし、これでパ・リーグ6球団とDeNAを合わせて8球団の中継が台湾で見られるようになった」と内情を明かした。

 昨年のプレミア12で台湾が悲願の初優勝を成し遂げたのは、記憶に新しいところ。そして先月末には来春のWBC本戦出場も決めるなど、台湾内での野球熱は依然として高い。そして今回、異国の地である日本に台湾メディアが大集結した背景には、現地において〝大谷フィーバー〟とともに、その起源である日本プロ野球の人気も異常なまでに過熱している現状があるようだ。