第96回選抜高校野球大会の第8日(27日)第2試合は広陵(広島)が青森山田に延長タイブレークの末、5―6で惜敗した。

 絶対エースの高尾(3年)が肩を落とした。 5―5で迎えた延長タイブレークの10回、無死満塁のピンチを招き、4番の原田(3年)に中犠飛を運ばれてサヨナラ負け。7回までノーヒットを続けた右腕のまさかの幕切れだった。高尾は「自分の悪いところが出た。四球もあったけど、7回までは打者を打たせて取る気楽な感じで投げれた。(終盤は)変化球にも対応してきてまっすぐもしっかり振ってきた。相手打線が変わった。疲れは感じてなかったが、甘いコースが増えた」と声を絞りだした。

 8回に味方が2点を先制してスコアレスの均衡を破ったが、その裏に一死満塁から同点とされ、9回には再び3番・土居(3年)の適時二塁打などで3点を勝ち越し。勝利が目前だったその裏、無死満塁からスプリットを佐藤隆(2年)に合わされ、走者一掃の適時三塁打を浴びてしまった。

 エースにすべてを託し、続投させた中井監督は「監督のいたらないところがすべて出た。高尾は終盤に力んでしまった。1人で抑えてやろうと四球でカウントを悪くして甘いところにいった。継投は考えていません。やっぱエースなんで。ギリギリの場面で彼を降板させると私自身が一番後悔するし、そういうふうに鍛えてきた。後悔したくなかった。どうせ負けるんなら、この子で」と苦しいながらも腹をくくっていた。

 142球は報われず、2年連続の8強はならなかったが、高尾は「もっと成長しないと勝っていけない。悔いが残らないよう、春に取れなかった日本一を取れるようにやっていきたい」と前を向き、夏のラストチャンスに向かう。