【全米OP】大坂なおみ 4回戦の〝差別抗議マスク〟には8年前射殺の黒人少年の名前

2020年09月07日 12時34分

全米オープン4回戦に登場した大坂なおみ(ロイター)

【米ニューヨーク6日(日本時間7日)発】テニスの4大大会「全米オープン」で、世界ランキング9位で第4シードの大坂なおみ(22=日清食品)が同21位のアネット・コンタベイト(24=エストニア)との4回戦に登場した。

 アーサー・ブッシュ・スタジアム(センターコート)のナイトセッション第2試合、無観客のコートに入場した大坂は過去3試合と同様に黒いマスクを着用していた。この日、マスクに記されていた名前は「トレイボン・マーティン」。2012年2月、フロリダ州で自警団員に射殺された当時17歳の黒人少年だ。

 大坂は黒人差別への抗議として決勝までの試合数と同じ7つのマスクを用意。犠牲になった黒人の名前が記された日替わりマスクを着用すると宣言している。

 また、同会場で行われた前哨戦の「ウエスタン&サザン・オープン」では米黒人銃撃事件への抗議として準決勝ボイコットを示唆。方針転換して出場した準決勝では「ブラック・ライブズ・マター(黒人の命も大事だ)」のTシャツを着て入場して話題となっていた。
 今大会、大坂のマスクに記された名前とコメントは以下の通り。

〈1回戦〉
「ブレオナ・テーラー」。今年3月、ケンタッキー州で警官に射殺された黒人女性。
 大坂「ただ、気付いてもらうこと。ブレオナ・テーラーさんの話を拡散して、もっと関心を持ってもらうため。今大会は7枚のマスクを用意している」

〈2回戦〉
「エリジャ・マクレーン」。昨年8月、コロラド州で警官による取り調べを受けた後に病院で亡くなった黒人男性。
 大坂「彼のストーリーを読んで心を痛めた。悪く書かれたものは一つもなく、優しさにあふれた男性だった。彼の名前を表現することができ、特別な日になった」

〈3回戦〉
「アマード・アーベリー」
。今年2月にジョージア州でジョギング中、白人男性にトラックで追い掛け回されて射殺された黒人男性。
 大坂「あんな惨事は起こる必要がなかった。みんなに知ってもらいたい。どれくらいの人がマスクの活動を知っているか分からないけど、みんなとつながっている気がする」