卓球の仲良し天才少女ペアが、つらい現実に直面している。日本スポーツ振興センター(JSC)は13日、サッカーくじの収益を財源とする助成金の交付式を行った。なでしこジャパンをはじめ、レスリング五輪3連覇の伊調馨(31=ALSOK)ら対象選手に交付認定書が授与された。

 お姉さん選手に交ざってユースアスリートらにも渡された。卓球からは平野美宇(15=エリートアカデミー)、伊藤美誠(14=スターツ)の“みうみまペア”らが出席。伊藤は「リオ五輪に出場して、東京五輪で優勝を目指して頑張りたい」と、来年に迫るリオ五輪を狙うことを明言。一方で、コンビを組んでいる平野は「東京五輪でメダルが取れるよう頑張りたい」と、リオ五輪については触れなかった。

 天才少女ペアは昨年のワールドツアー・グランドファイナルを制したが、卓球は五輪にダブルス種目がなく、シングルスか団体戦メンバーしか五輪出場の道がない。

 リオ五輪代表争いでは伊藤が大幅にリード。世界ランキングでは団体戦要員の日本人3番手の10位につけており、出場の可能性は十分ある。一方の平野は日本人4番手の18位。近づいてはいるが、9月のランキングでリオ五輪出場の可否が決まるため、現実的に考えれば厳しい道のりだ。

 私生活でも仲が良く、二人三脚で戦ってきたみうみま。しばしの“別離”になるかもしれない。