【マラソン】新谷仁美が世界選手権代表入り 決め手になった「1分5秒」と「伸びしろ」

2022年03月29日 20時44分

東京マラソンで日本選手2位だった新谷(代表撮影)
東京マラソンで日本選手2位だった新谷(代表撮影)

「ラスト1枠」の決め手とは――。陸上女子1万メートルとハーフマラソンの日本記録保持者で今月6日の東京マラソン日本人2位の新谷仁美(34=積水化学)が、世界選手権(7月、米オレゴン州)マラソン代表に選出された。

 29日に日本陸連が同代表を発表。男子は鈴木健吾(富士通)、星岳(コミカミノルタ)、西山雄介(トヨタ自動車)、女子は一山麻緒(ワコール)、松田瑞生(ダイハツ)、新谷が名を連ねた。

 日本陸連は世界選手権の代表について「ジャパンマラソンチャンピオンシップ(JMC)」シリーズ1(2020年12月~22年3月)の優勝者、派遣設定記録(男子2時間11分30秒、女子2時間23分18秒)を突破した日本人2位以内の選手などを選考基準にしている。

 JMCシリーズ1の王者は男子が鈴木で、女子は一山。また、星は今年2月の大阪マラソン・びわ湖毎日マラソンの統合大会で日本人1位(2時間7分31秒)、西山は同月の別府大分毎日で日本人1位(2時間7分47秒)、松田は今年1月の大阪国際女子で日本人1位(2時間20分52秒)、新谷は2時間21分17秒だった。

 そうした中、今月13日の名古屋ウィメンズで日本人1位(2時間22分22秒)の安藤友香(ワコール)も基準を満たしていたが、陸連中長距離・マラソンシニアディレクターの高岡寿成氏はこの日のオンライン会見で「新谷さんのタイムが安藤さんよりも1分5秒上回っていたことを評価した」と説明した。

 一方、男子に関して「勝負に勝ったことを評価した」と選考理由を挙げていただけに、女子は〝最後の1枠〟に日本人1位の成績を残した安藤が選ばれてもおかしくなかったが「世界で勝負してほしいという思いがあったのは変わりない。男子は集団が多い中で勝負を仕掛けて勝った選手を評価して、女子はレースが少し抜けているところが多かったので、勝負よりも記録を見て評価したということ」と高岡氏。

 さらに「安藤さんも非常にいいレースをしたと思う。新谷さんとタイムの比較で、同じようなラップを刻んでいく中で新谷さんが上回っていたところを評価した」と強調した。

 東京マラソン後に「2度と走りたくない」と話していた新谷だが、陸連は出場意思について書面で確認。高岡氏は「新谷さんは1万メートルとハーフマラソンの記録を保持しているところも合わせて、さらにいい記録、順位を獲得できるんじゃないか」と期待を寄せた。

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