【箱根駅伝】「最低3位」 駒大・大八木監督があえて優勝を公言しないワケとは

2020年12月15日 16時06分

駒沢大・大八木監督(駒沢大学提供)

 第97回東京箱根間往復大学駅伝競走(来年1月2、3日)を前に、駒沢大の大八木弘明監督(62)が不気味な雰囲気を醸し出している。

 今季のチームはエース・田沢廉(2年)を中心にスピードを兼ね備えた選手が多いのが特徴で、11月の全日本大学駅伝では6年ぶり13度目の優勝を果たした。さらに、箱根駅伝のエントリーメンバー上位10人の1万メートル走平均タイムも28分26秒81と好記録を残している。しかし、指揮官は「最低3位を目指していきたい。往路優勝したらそのままの流れで優勝はしたいが、最低3位には入りたい」と控えめな目標を掲げた。

 あえて優勝を公言しないのにはワケがある。近年の箱根駅伝は高速化の傾向が強く、1区間でも誰かがブレーキになると、一気に優勝から遠ざかるため「ミスをしたらやはり優勝はできない。3位以内に入るのも厳しくなる。一人ひとりが与えられた区間をしっかり確実に走ることが大事」と警戒感を強める。

 とはいえ、主将・神戸駿介(4年)が「戦力は充実している」と語るように、例年以上に豊富な選手層を誇っていることは間違いない。13年ぶりの総合優勝へ、今大会はどんな作戦で臨むのか。〝平成の常勝軍団〟をつくり上げた名将の本心はいかに――。