女子プロレス「スターダム」の傾奇者ウナギ・サヤカが、祭典「5★STAR GP」(30」日、大田区で開幕)へ弱気な姿勢を見せている。

 ガンバレ☆プロレスの10日・大田区総合体育館大会で、初めてのシングルマッチ(2019年1月)で敗れた東京女子プロレス時代の先輩・まなせゆうなに勝利。因縁対決を制し、今年の祭典に弾みをつけたかに思えたが、9日のスターダム立川大会で朱里が渡辺桃を退けたワールド王座戦を見て震え上がっていた。

「あの朱里さんと戦うなんて、もうゲロ吐きそうですよね。うわっ、これと戦うの?みたいな…。しかも連日、いろいろな人と戦うのでマジでゲロなんですけど」と眉間にしわを寄せた。

 昨年は初出場ながらも初戦で中野たむに勝利を収めるなど健闘し、敢闘賞を受賞した。今年も同じブロックで出場する中野に対して「いまベルトを巻いていないから挑戦もできないし、同じユニットの人とシングルで戦う機会って本当にないので。やっぱり超えなきゃいけない一人。去年勝ったことは奇跡だと思っていて。それを事実にするために!」と意気込んだ。しかし、その1秒後には「でも、殺されるんだろうな…。プロレスに命かけてる人なので」と肩を落とした。

 傾奇者の意外な泣き言の裏にどんな意図があるのか。すでに勝負は始まっているようだ。