ノア7日の後楽園大会で、新日本プロレスの小島聡(51)が征矢学(37)を下し、グランドスラム達成に弾みをつけた。

 小島は4月両国大会で「史上最大のX」としてノアに参戦。4団体合同興行「サイバーファイトフェスティバル」(12日、さいたまスーパーアリーナ)でGHCヘビー級王者の潮崎豪に挑戦する。

 シングルで征矢と対戦した小島は、試合開始早々にチョップ合戦を繰り広げた。だが、リング外へ投げ出され、何度も鉄柵に叩きつけられる。その後も強制的にリングに戻され、スリーパーに捕らえられるなど窮地が続いた。

 さらに弾道(変型ラリアート)からデスバレーボムで叩きつけられた小島だったが、3カウントは許さない。再び弾道を狙ってきた征矢にカウンターのラリアートを炸裂させ、逆転勝利を収めた。

 小島は「力強くて、とてもいい選手だ。だけど、今の俺はもうちょっと上を目指してるから。来年、再来年には手のつけられない選手になっていると思う」と征矢を称賛しつつも「ここで負けちゃったら、潮崎に申し訳ないんだよ」ときっぱり。

「俺を動かしているのは潮崎という存在。プロレスラーとしての小島を思いっきり味わえよ、潮崎豪!」と力強く言い放った。

 運命の決戦まであとわずか。全日本プロレスの3冠ヘビー級、新日本のIWGPヘビー級王座に続くGHC王座を戴冠し、史上4人目となるグランドスラムを果たす。