ノアの谷口周平(42)が15日、ベルト奪取に向けて非情な鬼になった。5月にマイバッハ谷口から約7年ぶりに本名に戻し、GHCヘビー級王者の清宮海斗(22)とタッグを結成。21日の青森・むつグランドホテル大会では中嶋勝彦(31)、潮崎豪(37)組のGHCタッグ王座に挑戦する。

 潮崎は2016年12月にGHCタッグ王座を獲得したかつての盟友だ。しかし「常に上から目線で気に食わなかった。いつも偉そうにして…」と告白。積年の恨みを込め「タイトル戦まで生かさず殺さず、ぎりぎりまで痛めつけて本番でとどめを刺す」と物騒な言葉を口にした。

 この日の後楽園ホール大会では、「左膝関節内側側副靱帯損傷」から復帰したばかりの潮崎と6人タッグ戦で激突するや、予告通りの行為に出た。左ヒザに攻撃を集中し、最後は左肩を決める変型キャメルクラッチでギブアップを奪い「狙うところは1つじゃない」と不敵な笑みを浮かべた。潮崎は「左肩関節亜脱臼」により16日の神奈川・新百合トウェンティワンホール大会から再び欠場に。狂気漂う谷口は息の根を止めることができるか。