新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」9日広島大会のBブロック公式戦で、タマ・トンガ(39)がタイチを破り、3勝目をあげた。

 かつてアイアン・フィンガー・フロム・ヘルの封印をかけて、ラダーマッチまで行った両雄の公式戦。奇遇にも鋼鉄の爪は広島で開催中のシンニチイズムで展示されており、タイチはそれを盗んでこの日のリング上に持ち込んだ。

 鋼鉄の爪を使わせて反則勝ちを拾おうというタイチの魂胆だったが、今や改心して本隊で戦うタマは何とか理性を保ってこれを拒絶。一転して壮絶な肉弾戦を展開する。最後は左上手投げから横綱式かち上げエルボーを狙ったタイチにカウンターのガンスタンを決めて、3カウントを奪ってみせた。

 1敗を守ったタマは「プロレス界で最も凶悪な凶器であるアイアンフィンガーを前に理性を保てるかが、俺に課された試練だった。そして飯塚(高史)の魂を振り切った俺は新しいタマ・トンガに生まれ変わったんだ。俺こそが新日本の象徴だ」と勝ち誇った。

 BブロックではIWGP世界ヘビー級王者のジェイ・ホワイトが開幕から無傷の4連勝で首位を快走。1敗でタマが追う格好で、それ以外の選手は勝ち点状況上は全員脱落が決定した。

 現在2敗のSANADAとタイチは残り試合全勝した上でジェイが残り2連敗すれば、4勝2敗で並ぶ可能性があるが、そのためにはタマがジェイとの最終公式戦(16日、日本武道館)で勝利を挙げることが条件。するとタマは最低でも4勝目に達し、かつジェイ、SANADA、タイチいずれにも公式戦で勝っているため首位通過となる。