【新日本】8月下旬にも〝真夏の野外決戦〟関東で開催! コロナ禍のピンチをチャンスに

2020年07月13日 11時00分

2013年7月には岩手・宮古魚菜市場駐車場で興行を開催した

 プロレス界の盟主団体の次なる一手は――。新日本プロレスは11日と12日の2日間にわたり大阪城ホール大会を開催。新型コロナウイルス禍による活動自粛を経て、136日ぶりの有観客試合となった。かつての超満員の光景はなくとも新様式のプロレスを観客に届け、着実な一歩を踏み出した。ただ、これだけでは終わらない。新日本の菅林直樹会長(56)は今夏に、新たに屋外ビッグマッチを行う計画があると本紙に明言。ウィズコロナ時代の「真夏の野外決戦」実現が急浮上している。

 新日本は2月26日沖縄大会を最後に自粛期間に突入し、6月15日から無観客試合で活動を再開。徹底した新型コロナウイルス感染予防対策を講じた上で、有観客試合に移行した。客席は収容人数の約3分の1にとどめ観客の間隔を確保し初日3318人、2日目3898人の観衆を動員した。

 観客にはもちろん出場選手にもできる限りの予防措置を取った。全員がバスで移動し、滞在中の外出は必要最低限にとどめることが義務づけられた。大会前日に発熱の症状があった鈴木みのる(52)は、抗体・抗原検査が陰性でも大事を取り出場しなかった。

 観衆には大声での声援・応援の自粛を要請し、活動自粛前の会場で定番だったカウントをともに数える「ワン・ツー・スリー」の合唱は消えた。代わりに手拍子が起きる新たな応援方法が見られた。開催の陣頭指揮を執った菅林会長は大会前の東京を中心とした感染者増加に触れ「この辺(胃)が日々ジリジリする思いでやってました」と明かしつつ、2日間を終え安堵の表情を浮かべた。

 コロナ禍は終息が見通せず、12日には西村康稔経済再生担当相(57)が「感染状況を見ながら休業要請も考えなければならない」と発言し、再び大型イベント自粛が求められる可能性はゼロではない。それでも今後の状況を注視した上で「ファンのため、選手・社員の生活を守るため」に戦い続けるという菅林会長には、水面下で進めているビッグプランがある。

「開催できる場所はハードルを一つひとつ越えながら開催していきたい。現在は屋外でのビッグマッチを検討してます。場所は関東で8月下旬か9月前半を考えています」

 プロレス興行は屋内イベントとして定着しているが、基本的にはリングがあればどこでも開催できる。近年の新日本では2013年7月に岩手で開催された東日本大震災のチャリティープロレスや、04年のパラオ大会などが屋外で行われた。また“半屋外”ではあるものの、いわゆる開放空間でのビッグマッチは、14年のG1クライマックスで西武ドーム大会が実現したのが記憶に新しい。

 菅林会長は3月ごろから大阪城ホール以上の大規模屋外会場を探し、調整を続けてきた。「“3密”がダメとなると、そういうもの(屋外)も選択肢として出てくるでしょう。(木谷高明)オーナーからも指令が来てましたし。近日中には発表できると思います」と明言。雨天順延日も設ける意向で、すでに最終調整段階に入っているという。

 本来であれば8月は米ニューヨークでマジソンスクエア・ガーデン大会を開催する予定だったが、コロナの影響で延期となった。代わって浮上したのが新たな「真夏の野外決戦」。コロナというピンチをチャンスに変えるビッグプランの今後に注目だ。