DDTのユニバーサル王者となった上野勇希(26)がタイ進出へ意欲を見せ、高木三四郎社長もアジアのスター化へ後押しを約束した。

 20日の大田区総合体育館大会で行われたユニバーサル選手権で上野は王者・高梨将弘(39)を破り、約1年ぶりに王座奪還を果たした。

 今回のタイトル戦を機に、タイやシンガポールの興行に参戦しアジア圏でプロレスを広める高梨に「タイを盛り上げようとしている熱量がすごいなと。僕もこの熱量を感じたいと思った」と触発されていた上野。

 高梨からベルトを奪い王者となったことで、その思いが確かなものになった。「僕の目標はDDTの一番になってDDTを一番にすること。そのためには名前が売れないといけない。オファーがあればどこでも行きたいし、呼ばれる選手にならないといけない。王者として今こそ世界へ飛んでいくべきだと思っています」と語気を強めた。

 そんな上野に対し団体を率いるサイバーファイトの高木社長も後押し。「上野をアジアのスターにして、DDTをアジア進出させたい。いつかシンガポールのマリーナベイ・サンズのプールとか台湾の九份とかアンコールワットとか世界遺産で路上プロレスとかもしてみたい」と大胆プランを披露した。

 日本を飛び出し、アジアでも夢をかなえたいところだ。