
全日本プロレスの3冠ヘビー級王者・宮原健斗(33)が、あこがれの〝不沈艦〟スタン・ハンセン氏(72)の前で特大のインパクトを残す。
T―Hawk(32)とのV4戦(29日、東京・後楽園ホール)は、元3冠王者のハンセン氏が立会人を務めることが決定。宮原は「サバイバルを勝ち抜いてきたレジェンドですから。今のプロレス界を生きる男が2人いて、レジェンドがいる。舞台は整ったんじゃないですか」と表情を引き締めた。
ハンセン氏には特別な思い出がある。小学3年生のとき、兄と訪れた福岡・博多スターレーンで全日本の大会を観戦。試合後にバスタオル1枚を腰に巻き、通路を歩くハンセン氏を見つけた。近寄りがたいオーラを感じながらも、勇気を振り絞って声をかけ写真を撮ってもらった。
「会ったのはその一度だけで、あとはテレビの中の人でした。快く撮ってくれてうれしかったですね」と振り返りつつ「リング上のハンセンも好きでした。あの意地っ張りな、頑固おやじな感じがね。だからこそ、あの地位をずっと築いてたんでしょうね」と語った。
プロレス少年の頃に憧れたレジェンドが、自身のタイトル戦を見守ることにドラマを感じている。「(ハンセン氏に)〝今〟を見せたいですね。『エネルギッシュなレスラーだな』というのを感じてもらいたい。時代は違えどプロレスの芯は同じだと思うので、ハンセンにも印象深い試合になるでしょうね」
運命の邂逅を果たす3冠戦は、宮原にとって特別な一戦になる。
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