【全日本】殊勲賞ジェイク・リーが「帰化申請」「3冠奪回」で王道マットの主役再び!

2022年02月03日 05時15分

再び王道マットの主役を狙うジェイク・リー(東スポWeb)
再び王道マットの主役を狙うジェイク・リー(東スポWeb)

 東京スポーツ新聞社制定「2021年度プロレス大賞」で殊勲賞を獲得したのが全日本プロレスのジェイク・リー(33)だ。昨年は春の祭典「チャンピオン・カーニバル」初制覇と3冠ヘビー級王座初戴冠で飛躍の1年となったが、年内最終戦で「鼻骨骨折、左眼窩内側壁骨折」を負いベルト返上を余儀なくされた。欠場期間中は自己研鑽(けんさん)を積み、再び王道マットの主役を狙っている。

 ――2021年最後の試合となった12月26日の新木場大会で負傷した

 ジェイク 最後の最後にずっこけた感がある。あの時「こんなのかすり傷だ!」と言ったのに、かすり傷じゃねえじゃんって。ただ、回復は早くて、1月31日の検査で「練習から少しずつ復帰してもいい」と医師の許可も出た。2月になって、やっと22年が始まった気がする。

 ――欠場中は

 ジェイク 歯がゆくて歯がゆくて。(返上した)3冠の王座決定トーナメントがあって宮原健斗がベルトを取った。他団体の話で言えば、新日本プロレスとノアが1月8日に対抗戦をやった。はっきり言って動画を見られなかった。見たらやりたくてしょうがなくなる。なので(記事の)文面だけ読んで、それをモチベーションにした。その中で、じゃあ俺はどうする?って。ハードに動けないし、かと言ってこのまま指をくわえるつもりもない。なら、今まで視線を向けなかったことに向けようと。

 ――具体的には

 ジェイク 書くことが増えた。今どういう気持ちでどういう状況か整理するために。世には公表しない自分だけの日記だな。1回日本語で書いた上で、要約すると今日はこんな感じなんだよというのだけ英語で書いて。相手に伝える能力を身につけたいんでね。プラスアルファ言語の勉強をしている。韓国語は小、中、高の12年間勉強したので読み、書き、しゃべりができるけど、ずっと使ってないので言葉がパッと出てこなかったりする。ドラマを見たりして耳を慣れさせている。もちろん英語も。ちまたではやりのオンラインレッスンを週2回やってる。

 ――なぜ勉強を

 ジェイク この状況がよくなったら一気に人の行き来が増すと思う。いろんな人とコミュニケーションを取れる状態にしておこうと。今は国内でしか盛り上げることができないかもしれないけど、本当は団体の50周年イヤーを海外の選手とファンも取り込んで盛り上げたいというのがあった。そのための発信力だったり、どういうものを海外の人は求めているのかを、言語が分かれば理解できるんじゃないかと。

 ――活動的だ

 ジェイク あとは帰化申請。日本国籍取得のために動いている。2年くらい前から考えていた。どこでどう生活していくのかを具体的に考えないといけないなって。俺は韓国籍ではあるけど、韓国に行ったことがない。育ったのは日本という土地であって、全日本プロレスという場でつくられた。であれば日本国籍を有するのは当然かなと。その上で日本を拠点に活動できれば、また幅が広がると思っている。

 ――復帰の時期は

 ジェイク 俺の中では3月21日の大田区総合体育館に照準を合わせている。何か新しいものを取り入れて戻ろうかなと。どう巻き返すかって? 必ずやらなきゃいけないことが一つ決まっている。3冠王座を取り戻すことだ。宮原健斗が「伝説をつくる」と言っているのを記事で見たが、俺が戻ったらそうはならない。俺が中心で全部動く。

 ――新日本も50周年だ。意識する部分は

 ジェイク むちゃくちゃある。逆に新日本に出たいくらいだ。とにかく戦いの幅を広げて、より高みを求めていきたい。

【3冠チャンピオン像に新たな歴史を刻んだ黒い戦士】ジェイクの表彰は、東京・湯島の全日本プロレス事務所で行われた。トロフィーと表彰状を授与した東京スポーツ新聞社・酒井修代表取締役社長は「好青年のイメージを捨て、ラフファイトも辞さない黒い戦士としてリングを蹂躙(じゅうりん)する姿は伝統の3冠チャンピオン像に新たな歴史を刻んだ」と称賛。ジェイクは「こういう場に立つのが久々すぎて、言葉がうまく出ません」としながらも、決意を新たにした様子だった。

☆ジェイク・リー 本名リ・チェギョン。1989年1月19日生まれ、北海道・北見市出身。中学1年から大学4年までウエートリフティングを続け、2011年8月の全日本プロレス登別大会でデビュー。約2か月で退団するも、15年6月の後楽園大会で再デビューした。21年2月に「トータル・イクリプス」を立ち上げ、6月に3冠ヘビー級王座を初戴冠。得意技はジャイアントキリング。192センチ、115キロ。

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