今年から全日本プロレス所属となったライジングHAYATO(22)が2団体所属となる心境を語った。

 2016年に愛媛プロレスでデビューしたHAYATOは、同団体で活動しながら、20年から全日本に定期参戦。同年にアジアタッグ王座にも挑戦しジュニアトーナメント「Jr.BATTLE OF GLORY」にも出場。昨年は宮原健斗&青柳優馬のユニット「ネクストリーム」に加入した。そして今年1月1日付で、創立50周年を迎えた全日本へ新入団が発表され、愛媛プロレスとのダブル所属でレスラー人生を送ることとなった。

 心機一転でスタートを切るHAYATOは「(全日本の)タイトルマッチとかでは、自分自身が外敵なのか仲間なのか分からなかった。でも50周年を仲間になって盛り上げたいと思い、ダブル所属を決めました」と説明。2日の東京・後楽園ホール大会では全日本の正式メンバーとしリングに上がり「所属となってより負けたくないという気持ちで戦った。高いチケット代を払って見に来てくれるお客さんに対する責任感がより増えた。一層、真摯にプロレスに打ち込もうという気持ちになった」と語った。

 2団体所属ならではの難しさは必ず生まれるはず。それでも「両方、大事なもの。全日本で戦う時は、(愛媛プロレスの)ローカルのインディのレスラーとしてハングリー精神をむき出しでぶつかって、愛媛プロレスに出る時は、メジャー団体の一員としての誇りをしっかり持ち込んで試合をさせてもらいたい。特に全日本は同世代が多い。今まで以上にバチバチぶつかっていきたい」とすでに闘志を全開にしている。

 見据えるのは、同団体18年ぶりの開催となる9月18日の日本武道館大会だ。「ただ入団だけで終われば選手も、お客さんも、両団体の社長も納得しない。目に見える結果で僕のプロレスを刻みたい。階級はジュニアなんで世界ジュニアヘビー級のタイトルを狙っていく」と王者としての日本武道館出場を狙う。「伊予の閃光」が全日本ジュニアの主役を奪取するつもりだ。