全日本プロレスの16日・大田区総合体育館大会で、女性グループ「SPEED」元メンバーで自民党の今井絵理子参議院議員の長男・今井礼夢(16=HEAT―UP)が悲願の?ヨシタツキングダム入りを果たした。

 礼夢はこの日、所属するTAMURA、大森隆男と組んで「ヨシタツキングダム」(ヨシタツ、立花誠吾、植木嵩行)との全日本プロレスTV認定6人タッグ王座決定戦に出場。この試合に勝ち、ベルト奪取と共にヨシタツキングダム入りを目指していた。

 試合前には母・今井議員の映像が大型ビジョンに現れ「本人の夢のために、大きな壁となっていただきたいと思っています。大きな壁だからこそ、それを乗り越えた時に礼夢は大きく成長できると信じています。母としてはそんな夢に向かって頑張っている息子を後押しすることしかできませんが、今日は壁を乗り越えてほしいと思います」と因縁の相手にメッセージ。

 ヨシタツキングダムのディーバ就任を求められていることは「せめて普通の格好でさせていただけるならまだしも、公務等もありますし、やはり難しいです。すみません。お断りします」とキッパリNOを言い切った。

 試合は礼夢がアクロバティックな動きや強烈なビンタ、執念の押さえ込み技連発でヨシタツを翻ろうするなど奮闘。しかし、最後は垂直落下式ブレーンバスターからのヨシタツ狂想曲(変型コードブレイカー)を食らい、先月17日のシングル戦に続いて無念の敗北を喫した。

 それでも試合後は第4代王者となったヨシタツから「『自分の力でヨシタツさんから(3カウント)取ってヨシタツキングダムに入りたい』と言っていたが、不可能だ。今のお前では、地球がひっくり返っても俺に勝てない。そこで、お前をヨシタツキングダムに入れて鍛えてやる」と加入が認められる。そして「ただし、ヨシタツキングダムの憲法上、未成年は保護者がいないと入れない。今井さん、ヨシタツキングダムに入ることが最大の後押しです。だから今、2人の正式加入を宣言する」と勝手に宣言された。

 その後、礼夢は「入ります。ただし、自分一人にしてもらえないかと思っています」とコメント。一方のヨシタツからは「2人の加入は正式決定です」との言葉が続き、両者の主張は平行線のままだった。