東京女子プロレス単独では初進出となった19日の東京・両国国技館大会で、中島翔子(30)が王者・山下実優(27)を破り、プリンセス・オブ・プリンセス王座を奪取した。

 2人は旗揚げ前の2013年8月17日にDDTの両国国技館大会でデビューした同期。団体にとって悲願だった会場でのメインで、両雄の意地と意地がぶつかり合った。

 山下が得意の蹴りで追い込むと、挑戦者も空中殺法を駆使して一歩も譲らない。619(ロープ上でのブーメランキック)、背中へのミサイルキックを命中させると、最後はダイビングセントーンで勝利した。

「いつもみんなの上に立って、気づいたら遠いところにいた。そんな山下に追いつきたくて。ベルトと一緒に勝っていって、山下と同じようにみんなを引っ張れる存在になりたい」と目に涙を浮かべながら語った。

 次の目標もできた。サイバーファイトグループの東京女子、DDT、ノア、ガンバレ☆プロレスによる4団体合同興行「サイバーファイトフェスティバル2022」(6月12日、さいたまスーパーアリーナ)だ。中島は「今年はみんなの代表でタイトルマッチがしたいと思いました」と目を輝かせた。


【山下の話】負けてしまって悔しいけど、両国国技館大会をみんなで開催できて夢がかなった。