中日のアリエル・マルティネス捕手(26)がチームの勝利に貢献してお立ち台に登場。今季本拠地で最多の3万6205人の大観衆の前で「練習は嘘をつきません!」と訴えた。

 4日のソフトバンク戦(バンテリン)に「3番・左翼」で先発出場し、初回二死の場面で相手先発・大関の2球目、内角高めの145キロ直球をフルスイング。打球は大きな放物線を描いて左翼スタンドへ突き刺さる先制の今季4号ソロとなった。

 腕をたたんで運んだ技ありの一撃。「ホームランは自然に出るもので特に気にして野球をやっている訳ではない」と超クールに話す。それでも本拠地バンテリンドームでは2年ぶりの一発となり「とにかく名古屋で、バンテリンドームで1本出たこと、ファンの前で打てたことはうれしい」と喜んだ。

 4日現在、今季は35試合に出場し、打率3割8厘、4本塁打、6打点と結果を残している。その理由について「もちろん、自分自身に自信がある。コーチもしっかり指導してくれるし、早出も特打もやって間違いない練習ができている。練習は嘘はつかない」ときっぱり。

 その上で「これは野球だけじゃなくてすべてのスポーツに通じる。誰も寝ていて結果を出せるほど甘いものではない。とにかく練習あるのみと信じている。キューバでは〝練習は嘘をつかない〟という言葉は『ラプラティカ(練習は)』『ノーミエンテ(嘘をつかない)』というスペイン語です。チームに貢献するためにできるだけ試合に出させてもらいたいが、出られない時はしっかり練習をしてチャンスをもらえた時に結果を出せるようにしたい」と意気込んでいる。