巨人のエース菅野智之投手(32)が11日、阪神・藤浪晋太郎投手(27)らと合同で行ってる沖縄・宮古島での自主トレを公開した。

 小雨が降る中、午前10時半から練習をスタート。ストレッチ、ランニング、キャッチボール、フィジカル&ウエートトレーニングと約5時間、汗を流した。

 昨季の菅野はメジャーとの移籍交渉で自主トレ期間を十分に取れず、4度の登録抹消を経験し6勝7敗、防御率3・19と不本意な結果に終わった。今年は12月20日から1か月間、体作りに励んでいる。参加を直訴した藤浪は1月上旬に合流。菅野は虎の右腕に以前から気になっていた点を指摘したという。

「彼は投球動作で右足の軸足がつぶれてしまう動作が多い。軸足をうまく使う投手はボールを扱うのが上手ですし。そういう話を初日にした」(菅野)

「(藤浪は)今日は軸足を意識しながら最後、投げていた」と菅野は振り返ると、「ボクも教えられることもあると思うし。そこに関しては一方的はいけないなと思いますね。同じ野球人としてお互い高めていければ」と健闘を誓った。

 2012年ドラフト1位同士の先発での投げ合いは18年までさかのぼるが、「いい試合だったりファンの方が待ち望むような戦いができればいいなと思いますけど。とりあえず(対戦時に)『頭には当てるなよ』とは言っておきました」と菅野はいたずらっぽく笑った。