阪神・伊藤将と及川に流れる〝怪物遺伝子〟 横浜高で叩き込まれた勝てる投球フォームとは

2022年01月02日 05時15分

左から阪神・伊藤将司と及川雅貴(東スポWeb)
左から阪神・伊藤将司と及川雅貴(東スポWeb)

「平成の怪物」松坂大輔投手(41)が現役生活に別れを告げた2021年。世代交代を象徴するかのように、2人の〝ハマの左腕〟が矢野阪神で頭角を現した。

 昨年のドラフト会議で2位指名された伊藤将司投手(25)は球団新人としては13年の藤浪以来となる2桁勝利に到達。もう一人が貴重な中継ぎ左腕として急成長を遂げた及川雅貴投手(20)だ。主力中継ぎ投手たちが相次いで不振に陥る中、リリーバーとして抜てきされた若武者は39試合に登板し、防御率3・69、10ホールドの活躍で虎ブルペンの救世主的な存在に。150キロ台の快速球で打者の内角を鋭く突く強気な投球で自身の真価を証明した。来季は先発に挑戦することが既に決まっている。

 両者ともに出身は神奈川・横浜高。2人に共通するテークバックが小さく球の出どころが見えにくい投球フォームは、この名門校で「勝てる投手」になるべくたたき込まれたものだ。長く監督として同校を率いた名将・渡辺元智氏も21年の虎党を支えた2人の教え子に「伊藤将はプロの舞台に入ってすぐに結果を出してくれた。阪神とのいいご縁があったからこそ。及川も結果がでない悔しい時期もあったかもしれないが、首脳陣の方たちにチャンスを頂くことができた」と目を細める。「松坂以降の生徒たちは皆、彼に憧れて横浜高校に入学してくれた。伊藤将も及川も先輩たちが築いてくれたものを継承すべく頑張ってくれている。頼もしいですね」。

 松坂、成瀬、涌井など数多くの名投手をプロの舞台へ送り出してきた横浜高。平成の怪物の遺伝子は、令和と元号を変えた現在も脈々と続いている。

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