日本は6年もMLBは「所属歴なし」 メジャーが注目する阪神スアレスの“異色キャリア”

2021年11月26日 06時15分

メジャー球団が熱視線を注いでいる(東スポWeb)
メジャー球団が熱視線を注いでいる(東スポWeb)

 異色の経歴もウリのひとつになりそうだ。複数のメジャー球団が獲得調査を続け、来季の去就が注目されている阪神の守護神、ロベルト・スアレス投手(30)について、米球界のあるスカウトは「年俸や実力とは別の魅力も存在している」と指摘している。2年連続のセーブ王、防御率1・16とNPBでは無双の右腕に対し、MLB側が注目するもう一つの視点は右腕のキャリアだ。

 もともと20歳で一度はプロになる夢をあきらめ、母国・ベネズエラでタクシー運転手など野球以外のなりわいも経験した苦労人としても有名。仮にMLB挑戦で成功とすれば、ひとつの成功例としても、スポットライトが当たる。

「米国ではマイナーリーグでのキャリアがない。メジャー契約で獲得の際には、これをどう判断するかは球団によって意見の分かれることになると思うけど…」(同スカウト)と、その球歴にも焦点が集まることになるというのだ。

 確かにスアレスは22歳になった13年に野球を再開し、15年はメキシコリーグに所属。16年から4シーズン、ソフトバンクでプレー。その後、阪神で2年とNPBでは計6年の実績も、MLBではマイナーも含めて所属歴は一切ない。

「最近ではヤクルトで5年プレーした後、レンジャーズ入りしたトニー・バーネットが『米国でメジャー契約の経験なく日本に渡り、その後、メジャー契約でMLBに戻った投手』として米国で話題になったけど、仮にスアレスがMLB行きとなれば、そういった興味も持たれることになる。本人はそんな部分も含めて『挑戦してみたい』という気持ちを持っているみたいだよ」とは前出スカウト。

 もちろん阪神側は全力で慰留したい意向は変わらずも、日本で成功を手にした虎の守護神がそれでもなおMLBに追い求める挑戦の先には、自分だけの〝アメリカンドリーム〟をかなえる野望がありそうだ。

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