意識を変えないことには本当にカヤの外…。4年連続日本一のソフトバンクを横目に、阪神は首脳陣が危機感を募らせている。
2年目を迎えた矢野燿大監督(51)が日本一奪回を公言しながら、結果は巨人に7・5ゲーム差の2位。直接対決でも8勝16敗…。大惨敗した天敵が逆に今度は日本シリーズでは、2年連続で鷹軍団に〝スイープ〟されるなど、もはや実力差は簡単には測れない遠い存在になりつつある。
特に衝撃的だったのは、本紙で掲載されたソフトバンク・周東佑京内野手(24)の独占手記。「このチームに自分の代わりはいくらでもいる」との一文に、現在、宮崎でフェニックスリーグに参戦中の阪神二軍関係者らは感銘すら受けたという。
4年連続日本一達成チームの主力が口にしたのは、自らの居場所がいつ脅かされるか分からないという〝危機感〟。周東だけでなく、和田毅投手(39)ら主要メンバーの主力勢も同様の発言をしていることに「仮にも今年、ウチの一軍が日本一になって、これを言う選手がいるのかな? これをウチのチームで身をもって経験してきている選手ってどれだけいるのかな?と」。ソフトバンクのハイレベルなレギュラー争いの土壌を想像せずにはいられなかったからだ。
矢野監督は就任以降、自主性に主眼を置き、若虎たちに自力で地位をつかむことを促してきたが、結果的にその流れがチーム成績に〝吉〟として反映された実証はない。
「3年、一軍でフルで出た選手って、今の一軍でもいないだろ? ある意味ではホークスの選手が言っていた『代わりはいくらでも…』はウチでは全員に当てはまる」と、主力といえども虎ナインは〝発展途上〟であることを再認識させられるいい機会にもなったという。
「特にファームにいる選手は考えないと。ある意味〝代えられる〟ポジションに一番近いことに変わりはないんだから」
日本一に近づくためには、まずは選手個々のメンタリティーを変えていくしかない。「君の代わりなんて、ナンボでもいるからね」。猛虎首脳陣は封印していた叱咤激励の〝言葉のムチ〟を開放して、巨人の先にいるソフトバンクの背中を追いかけていく。












