中日の年俸闘争大荒れ 2日で3人の保留者も加藤球団代表は〝見直しなし〟明言

2020年11月27日 20時32分

サインを保留した中日・福谷

 中日の年俸闘争が大荒れだ。

 27日、ナゴヤ球場で行われた契約更改交渉2日目に福谷浩司(29)と福敬登(28)両投手が増額提示にも保留を表明。初日だった26日の木下拓に続き、早くも3人目の保留者となった。

 福谷は昨季、先発に転向し、2年目となった今季は14試合に先発して大野雄に次ぐ8勝(2敗)をマーク。防御率も2・64の好成績を残し、チームの8年ぶりAクラス入りに貢献した。

「金額よりは、他のチームの契約更改とか結果を含めて考えたいです、という話はした。それが一番の理由。今、決断するのは得策じゃないと思った」と説明。その上で「結果的に8勝できたけど、野手、リリーフの人に助けてもらったおかげ。祖父江さん、阿部さん、木下(拓)、福、(高橋)周平、京田の6人には満足いくような評価をしていただきたいですとも伝えた」といい「査定にどこまでチームの方針が反映されているのか分からなかったので、監督、コーチが選手にどこまで求めているか」などを明確にするよう球団サイドに要望したという。

 一方、福は今季は53試合に登板し、防御率3・55。30ホールドポイントを挙げて祖父江とともに最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得した。今季推定年俸2500万円からの増額が提示されたが「思っていた額と多少の開きはあった。僕の中で査定基準の中で不透明な部分がある。この短時間の中でサインしますとは至らなかった。しっかり納得しないと来季のモチベーションにもつながらない」と主張した。

 加藤宏幸球団代表(61)は、2日間で3人も保留者が続出したことに「情状の部分が一切ないからだろう」とみているが、今後、仮に他球団との査定額の差があまりに出た場合でも見直すことは「ないです」ときっぱり。「他球団は他球団。ドラゴンズはドラゴンズ。変更するということはドラゴンズの査定が間違っていたことになる。そうすると全員を見直さなくなるから」と2度目以降の交渉の席でも提示額を上積みする可能性はないことを強調した。

 今季3位で8年ぶりのAクラス入りを果たした中日。活躍した選手側からすれば黙ってはいられず、この先、どうなってしまうのか、不穏ムードが漂っている。