阪神ドラ1の近大・佐藤「内野志望」は白紙?〝雑草魂〟で激戦区・外野手争い期待する声

2020年11月09日 06時15分

近大・佐藤輝明

 虎穴に入らずんば虎子を得ず…ということか。阪神からドラフト1位指名された近大・佐藤輝明内野手(21)が8日に大学生活ラストゲームとなる関西地区大学選手権決勝の関西国際大学戦に臨んだ。「4番・三塁」で出場し、4打数1安打ながらチームは延長11回タイブレークの末に2―1でサヨナラ勝ち。「近大で活躍できてプロへの道ができた。次はプロの舞台になるので、それに向け、準備したい」と意気込んだ。

 4球団競合の1位指名で内・外野をこなせる逸材。プロ入りしたら次は「どのポジションで?」が大きな焦点となる。指名あいさつ時、佐藤本人は三塁と言い、近大・田中監督は「二遊間も」と語ったことから内野志望と見られるが、矢野燿大監督(51)は外野手でのレギュラー取りプランを期待する。

 果たして適性はどちらか? ドラフトで指名を検討しながら〝獲り逃がした〟他球団のスカウトたちは「1年目からポジションを奪うのであれば…」との条件なら「阪神・佐藤輝」は外野手として勝負するのがレギュラーの近道という。

 阪神の来季外野布陣は中堅に近本、左翼は残留濃厚なサンズが確実。残る右翼は近大の先輩・糸井や2016年新人王・高山、今年二軍で全試合4番起用の英才教育を受けた新人の井上などが狙う最激戦区だ。ただ、そんな狭き門になればなるほど「佐藤君にはそれが向いている」と話すスカウトまでいる。

 これには佐藤の〝雑草魂〟も関係しているようだ。仁川学院高での最後の夏の公式戦を終えた佐藤は関西の強豪大への進学を志望した。だが「結果的に近大の監督の目に留まったが、実はそれまでに2つの関西の強豪私大から(入学を)断られている」(パ球団スカウト)。そんな経緯もあり「彼にはプロでも『ドラ1だから』みたいな理由でポジションを与えるより、競争でもまれて勝ち取る方が性に合っているのでは」(同)という。

 高校では無名の存在だったが、大学球界の強豪・近大で1年春にレギュラーを奪取し、4年間でナンバーワンスラッガーにまで上り詰めた。プロでもハングリー精神を前面に出し、並み居る先輩を押しのけて定位置を確保できるか注目だ。