楽天は4日のオリックス戦(京セラ)に7―8と敗れ、引き分けを挟んで3連敗。借金4となり2位・西武との差が残り3試合で3・5ゲームまで開き、CS進出の可能性が消滅した。

 球団は複数年契約を結んでいる三木肇監督(43)の交代、降格を検討しているというが、果たしてそれで状況は好転するのだろうか?

 昨年、就任1年目ながらチームを前年最下位から優勝した西武と7・5ゲーム差の3位(貯金3)に引き上げた平石洋介監督(40=現ソフトバンク一軍打撃兼野手総合コーチ)を〝解任〟。後任にヤクルト時代の元同僚・三木二軍監督を抜てきした石井一久GM(47)はその秋季練習初日に「3位になれたのか、3位にしかなれなかったのか、もう一度考えてはしい。ボクの中では3段階に分けたらBクラス」と厳しく現状を指摘し、ソフトバンク、西武のパ・リーグ2強を打倒するプロとしてあるべき姿勢を打ち出した。

 しかし、その意気込みもむなしく10月中旬以降の勝負どころでチームは4勝10敗3分けと失速し、シーズン3試合を残して今季の負け越しが決定。最終到達順位は昨年と同じ「Bクラス」の3位、または一般的なBクラスである4位のいずれかとなる。

 そして、その敗因は最後までチームになり切れなかった現場の目に見えない格差、そこを発生源とする選手、首脳陣、スタッフの精神的断層にあったのではなかろうか。

 ここ数年、FA市場の注目選手を「公表数字以上」と言われる大型契約で〝乱獲〟。また、メジャー帰り、他球団で居場所を失った元同僚兼マネジメント事務所の後輩を厚遇獲得しチーム内に〝外様エグゼクティブ〟とも呼ぶべき階層をつくり、複数年契約を結ぶ一部生え抜き幹部候補を合わせた〝エグゼクティブクラス〟と一般ナインとの間に目に見えない断層をつくってしまった感がある。

 これに加え、多くの一、二軍首脳陣が石井GMのヤクルト、西武時代からつながりのある人間、所属するマネジメント事務所関連、またはその関係者からの推薦という〝互助会的〟な構成であることも、その輪から外れている生え抜き選手やスタッフにとっては居心地のいいものではなかった。

 当然、意思の疎通、組織の統制を図る上でメリットのある〝お友達人事〟は悪い側面ばかりではない。しかし、それで成果を出せなかった以上、トップが責任を取るのはこの世界の筋でもある。

 今後の注目は石井GMによる今季総括と来季へ向けた人事、そしてファンの反応次第では自らの身の振り方にその焦点が当てられるかもしれない。