西武は3日、多和田真三郎(27)、相内誠(26)、藤田航生(22)の3投手に対し来季の契約を結ばない旨の通告をしたと発表した。

 2015年のドラフト1位で入団した多和田は3年目の18年に16勝(5敗)をマークし最多勝を獲得したものの、19年に自律神経失調症を発症。治療に努めていた。今季は契約保留選手となっていたが、7月に支配下選手契約を結び直していた。

 渡辺GMは「(現状で)なかなか支配下としては厳しい。すごくプレッシャーのかかる中では厳しいかなと感じた。しっかり治療して、まずはその状況を直すことが大事になってくると思う。ルール上はっきりと言えないが、できる限りサポートしていきたい」と説明。一度、戦力外の手続きを取った上で獲得球団がない場合、改めて育成契約を結ぶ方針を示した。

 多和田は「今後の事は分かりませんが、野球を続けていくことができればと思っています」と球団を通じてコメントを出した。

 また、12年ドラフト2位の相内について渡辺GMは「誠の場合は普通に戦力外。来年の構想から外れたということ。もちろん才能ある投手で非常に期待していたが、なかなか野球界に対応できなかったというところだったと思う。いろいろな報道の中で『格闘技』というのがあったが、いろいろな選択肢がある中で本人は一番下の方だと言っていた。この体では無理だと」と語った。

 相内は「これまでライオンズに在籍させていただき、一番印象に残っている試合は昨年の4月25日の千葉ロッテマリーンズ戦です。(勝利投手の権利を得て降板したが)自分の中では一番の投球をすることができたと思います。ファンの皆さまには、こんな自分を応援していただき、本当にありがとうございました、と伝えたいです。今後については、野球は引退し、また新たな道を歩んでいきたいと思います」とコメントを出した。