広島のドラ1・森下暢仁がプロ初勝利 佐々岡監督のような伝統の酒豪投手を目指せ!

2020年06月29日 11時00分

初勝利を挙げた広島・森下

 やはりモノが違うようだ。広島のドラフト1位ルーキー・森下暢仁投手(22)が、プロ2戦目となった28日の中日戦(ナゴヤドーム)で9回途中3失点の快投を見せ、プロ初勝利を挙げた。初完封&初完投は逃したが、新人離れした堂々たる投球で中日打線を封じた。ポテンシャルの高さが発揮されるのはマウンド上だけではなく、その爽やかな風貌とは裏腹に意外な一面もあるという。

 気合満点の森下は初回から最速153キロを記録するなど、圧巻の投球でスコアボードに0を並べた。7回無失点と好投しながら勝利を手にできなかった前回21日のDeNA戦(横浜)とは対照的に打線は10得点と大量援護。9回に3点を失い初完封と初完投は持ち越しとなったが、それでも136球の力投での初白星に「終わり方は悪いが勝ててホッとしている」。佐々岡真司監督(52)も「自信を持って打者に向かっていっている。次の登板に向けても前向きにやっていってほしい」と賛辞を贈った。

 森下は甘いマスクにモデル並みのスタイルの良さで、カープ女子からの人気も急上昇中だが、大分出身の九州男児らしく酒豪という一面もある。母校の明大野球部関係者は「飲もうと思えばかなりの量を飲める。チームで一、二を争っていた。ビール10本は軽くいきますね。日本酒もいける。でも、いくら飲んでも酔わないんです」と証言する。

 かつては「プロ野球選手=大酒飲み」という風潮もあったが、ストイックな選手が増えた最近では下戸の選手も増えてきている。そんななか期待の右腕は“いける口”だという。

 もちろん、森下はプロとして一本立ちするため現在は酒自体を控える日々。何より新型コロナ禍による外出禁止のため、酒場に繰り出すことはできない。ただ、チーム関係者は「全員が全員というわけではないが、なぜだかうちではお酒に強い投手が活躍する歴史がある。森下もその系譜に入ってくれれば」と声を大にする。誰あろう背番号18の先輩でもある佐々岡監督が現役時代は投球と酒をしっかり両立し、一流投手になった。森下も“酒に強い大投手”に育ってほしいと期待されているのだ。

 志も高く、森下は「新人王を取ることが目標。1勝に満足せず、これからも勝てるようにやっていきたい。球界を代表できる投手になりたいので日々成長していきたい」と言う。まずは今秋、勝利の美酒に酔うためにも大車輪の活躍でV奪還に貢献するつもりだ。