リーグ3連覇、2年連続日本一を達成したソフトバンク・前田悠伍投手(21)が、早くも来季を見据えている。10月31日にみずほペイペイドームで練習を行い「来年がやっぱり一番大事になってくる」と強調。プロ3年目の今季は先発陣の一角として飛躍を遂げたが、さらなるレベルアップに向けて意欲を燃やしている。

 今季は19試合すべてに先発して12勝1敗、防御率2・10と大ブレーク。それでも自己評価は厳しい。「前半の方はデータも少ない中で、運がよく勝ってた部分もありますし、自分の実力で勝てたっていうのはあんまり思ってない」。さらに「今の課題であったりとか、弱点っていうところを、このオフで消して」と語った。

 開幕からの先発ローテーション入りを狙う。今季は投球数に制限があったが、来季は制限なしでマウンドに上がりたいという。先発時は最低7回、できれば9回まで投げられる体を目指す。

 そのために今オフは瞬発力や体幹の強化に加え、肘への負担を減らすフォームづくりにも取り組む。来年1月には関西でトレーナーの指導を受ける予定。「より楽にいい球が投げられるように」と、効率の良い投球を追求する考えだ。

 一方、倉野信次投手チーフコーチ(52)は、好成績を残した投手が翌年に苦しむケースについて「相手がどうこうではなくて、自分自身の問題であることがほとんど」と指摘。好調だった頃の自分を追いかけるより「新たな自分をつくった方がいい」と説いた。

 この日は前田悠とも面談した。日本シリーズ第4戦では先発しながら5回途中で降板。その悔しさを抱える左腕に対し、まずは今季の疲労を取り切るよう助言した。プロ4年目の来季こそ、真の実力が問われる1年となる。