連発だ。エンゼルス大谷翔平投手(28)は4日(日本時間5日)、本拠地でのアスレチックス戦のデーゲームに「2番・DH」でスタメン出場し、初回に23号ソロ本塁打、7回にも24号ソロを放った。チームは6人で7本のソロ本塁打を放ちながら7―8で敗れた。1試合に7本のソロはメジャー最多タイ記録となった。

 初回は7月のオールスター戦に出場している相手先発右腕・ブラックバーンが外角高めに投じた151キロストレートを捉え、滞空時間の長い一発を左中間スタンドへ放り込んだ。

 3点を追う7回には3番手の左腕・スニードから右翼スタンドへ、今度はまるでミサイル弾のような低い弾道で突き刺す24号の追撃ソロ。内角をえぐる難しいスライダーを腕を畳んで巧みにさばいてみせた。第2打席は三振に倒れたが、第3打席には中前打を放っており、これで猛打賞。今季5度目の1試合2発となった。

 1918年のベーブ・ルース以来、104年ぶりの「2桁勝利、2桁本塁打」がかかった前日3日のアスレチックス戦は5回2/3を3失点で降板。7三振にとどまり、2桁奪三振も6試合でストップした。降板後は代打を送られてアクシデントが心配されたが、この日は何食わぬ表情でスタメン出場。今季5度目となる1試合2発で、すべての不安を一掃した。

 なお、次回登板は9日(同10日)の敵地でのアスレチックス戦になるとネビン監督代行が明らかにした。〝4度目の正直〟に向け、リアル二刀流は休みなしで駆け抜ける。