エンゼルスの大谷翔平投手(27)は16日(日本時間17日)に敵地シアトルでのマリナーズ戦に「2番・投手兼DH」でフル出場し、再びチームの連敗を止めた。投げては6回を3安打無失点、6三振2四球で今季5勝目(4敗)を挙げた。MAX99・4マイル(約160キロ)を記録し、打者23人に93球。防御率3・28。打者では3回に右前打、5回に左前打を放ち、連続試合ヒットを自己最長タイの11とした。チームは4―1で勝って、連敗を3でストップ。ロードの連敗も11で止めた。

 最後の1球は全ての思いを込めた。6回二死一塁で、リードは2点、5番のローリーを直球2球で追い込んだ3球目、吠えながら投じた99・2マイルの直球はバットをかすめて捕手スタッシのミットに吸い込まれた。6回無失点、しっかり責任を果たした。

 初回は簡単に二死を取ったが3番ウインカーを追い込んでから微妙な判定が2球続いて四球。続くスアレスにバットを折りながら中前に落とされ、暴投も絡んで二死二。三塁のピンチを招くもローリーを一ゴロに仕留めて切り抜けた。直後に球審に駆け寄り、確認。2回から生かした。

 真横に大きく滑るスライダー、垂直に落ちるスプリット、見送るしかない低めの99・2マイルの直球と素晴らしいボールもあれば、抜けたり、叩きつけたりするボールも見られ、制球は安定しなかった。

 苦しい投球を救ったのはスライダー。前回登板した9日(同10日)のレッドソックス戦では22%(22球)と2番目だったが、この日は直球の34%(32球)を上回る41%(38)と最多。マリナーズ打線の狙いを外した。

 味方野手陣も攻守で援護。2番トラウトが3回に右翼へ先制の17号2ラン、7回にも中堅へ18号2ランと2発。守備では5回二死でクロフォードの左前に落ちそう打球をマーシュがダイビングキャッチ。6回は先頭ロドリゲスのボテボテの三ゴロをダフィーが間一髪で刺した。

 打者では3回二死無走者で相手先発の新人右腕カービーから右前打。1ストライクからの2球目、真ん中のチェンジアップを103・6マイル(約171キロ)の弾丸ゴロで右前に運んだ。これで自己最長タイの11試合連続安打とした。5回二死無走者ではフルカウントから内角高めの直球を左前へ。シフトの逆を突いた。マルチ安打はここ4試合で3度目、今季18度目だ。初回一死一塁は投ゴロ。3番手の左腕ボルッキーと対戦した7回二死無走者は二ゴロだった。

 2度目の大役を果たした大谷。マリナーズ戦は19日(同20日)までダブルヘッダーを含み、4試合続く。次はバットで貢献だ。