エンゼルスの大谷翔平投手(27)は2日(日本時間3日)に敵地ニューヨークでのヤンキースとのダブルヘッダー第1試合に「2番・投手兼DH」で先発し、3回0/0をメジャー自己ワーストタイの3被弾を含む8安打4失点、2三振1四球で、今季4敗目(3勝)を喫した。打者17人に75球、直球の最速は100・5マイル(約161・7キロ)。防御率3・99。打者では5打数1安打で打率2割4分7厘。チームは1―6で敗れて、今季最長の7連敗となった。
鬼門に跳ね返された。先発マウンドに上がった第1試合は3回0/3をメジャー自己ワーストタイの3被弾を含む8安打4失点、2三振1四球で今季4敗目(3勝)を喫した。昨年6月30日の初登板で2/3回を7失点でKOされたリベンジは果たせなかった。
相手先発は左腕コルテス。初回、先頭カーペンターを3球で追い込むもファウルで粘られフルカウントからの11球目、真ん中高めのカッターを右翼ポール際に運ばれた。二死後、4番トーレスに真ん中高めのボール気味のフォーシームを左中間席へ。
2回は四球と安打で無死一、二塁のピンチ。しかし、トレビノを左飛、9番ゴンサレスはカウント1―1から100・3マイル(約161・4キロ)の直球で二飛、カーペンターはカウント1―2からの5球目、この日最速の100・5マイル(約161・7キロ)の直球で二ゴロに仕留めた。
3回は先頭ジャッジにカウント1―2からの5球目、内角高めに甘く入ったスライダーを左翼席に放り込まれた。1試合3被弾は昨年8月25日の敵地オリオールズ戦以来のメジャー自己ワーストタイだ。続くリゾはフルカウントからの10球目、外角高めの98・2マイル(約158キロ)の直球で空振り三振。これがこの日、初めて奪った空振りだ。
4回先頭ヒックス、トレビノに連打されたところで交代となった。昨年に続き不完全燃焼のままマウンドを降りた。
前回登板で腰に張りを感じた影響で直球の最速は97・6マイル(約157キロ)だったが、この日は100・5マイルと戻った。しかし、ヤンキース打線に徹底的に対策され、これまで面白いようにバットに空を切らせたスプリット、スライダー、カッターで空振りは3つしか奪えなかった。
MLB公式サイトでデータ分析を担当しているデビッド・アドラー記者は自身のツイッターで「大谷の空振り率は、試合前で35・9%でメジャーの先発では3番目に高い確率だった。今日の試合での空振り率は、6・7%だった。45スイング中、空振りは3つのみ」と紹介した。マドン監督も「彼らは投球を読むのがとてもうまい」とお手上げだった。
打者では5打数1安打。5回一死無走者の3打席目に中前打。カウント2―2からの6球目、真ん中高めの直球をライナーで中前に運んだが、直後にけん制死した。
初回一死無走者はフルカウントからカットボールに二ゴロ。3回一死無走者は初球、カットボールを強打するも遊飛。8回無死一塁は2番手の右腕シュミットに見逃し三振。9回二死一塁は3番手の右腕ペラルタに空振り三振に倒れた。チームは今季最長の7連敗。結果、内容とも悔しかった。