米スポーツ誌の「スポーツ・イラストレーテッド」(電子版)は1日(日本時間2日)、現時点でのMVP、サイ・ヤング賞、新人王の予想を発表。エンゼルスの大谷翔平投手(27)をア・リーグMVP最有力候補とした。

 スポーツ・イラストレーテッドが経営するスポーツ賭博サイト「SIスポーツブック」によると、現時点でのア・リーグMVPのオッズは大谷がトップで+220。2位はヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(30)で開幕前の+1600から上昇して+333。同僚のマイク・トラウト外野手(30)は+400で3位だ。

 同誌のニック・セルビー記者は「シーズン前からMVPは大谷と予想し、大谷は2021年シーズンと比べればやや遅れているが、まだその予想は変わっていない。大谷が今季MVPを取るために、昨年バージョンの大谷を超える必要はない。大谷は、OPS+(128)とERA+(113)で平均(100)を手堅く上回っており、彼の基礎となる指標は上向き」と根拠を説明した。

「投球において、奪三振率(12・79)と与四球率(2・03)は自身キャリアハイ。球速も増しており、スライダーとスプリットで空振りを奪う数も増えている。今後4か月でさらに進化すると考えるのは妥当だ。もしそうならなくても、今のままでも36本塁打、104打点、23盗塁、110得点、144イニングを投げ200奪三振のペース。それは私から見たらMVPに他ならない」と主張した。

 チームメートでMVPを過去に3度(2014、16、19年)受賞しているトラウトやタイラー・ウェード外野手(27)が好調でレースは面白くなりそうだが、最大のライバルはジャッジ。5月を終えてメジャートップの18本塁打で、今季60本ペースだ。

 昨年6月は打率3割9厘、日本選手月間タイの13本塁打、23打点。投手では2勝0敗、23回2/3で33奪三振。防御率こそ4・94と悪いが、30日のヤンキース戦で2/3回で7失点と炎上したから。得意の6月にどこまでジャッジに迫れるか。